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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第四章 パレードの合図だ
15/31

登場シーン少なくて「え、誰だっけ?」ってなるキャラいるよな

あれから一週間。

俺は今本を手に、先生が来るのを待っている。


後十分か。


「のーぞーむ~。マジお願いします。助けて下さい」


隣でわめくこいつも変わりなく、日常を謳歌している。


「諦めろ」


「今回はマジでやばいんだって!

なあ頼むよ~」



しつこい。騒がしい幼馴染をチラリと見れば、例えるなら待てをされてる犬のように、俺を見つめている。


ご褒美は宿題の写しの許可と言ったところか。

斜め前に置いてある答案。それには 乃木 壇 しか書かれていない。


「・・・諦めろ」


途中だった本を読み始める。

隣がやかましいが、名前しかない答案、残り五分とないタイムリミット。

普通に無理だろ。



これが可愛い久木のような子なら、話は別だが。全力で力になるがだ、隣にいるのは平凡な男。



染められた短髪の明るい茶髪。

俺よりわずかに小さな身長。

よくも悪くない顔。

あえて特徴言うのなら、目が少し大きいね、ぐらい。


俺の大事な幼馴染 乃木 壇の外見はこんな感じ。



廊下からバタバタと足音が聞こえ、教室のドアがけたたましく開いた。


「セーフ⁈間に合った?アウトじゃねえ??」


今日も今日とて走り回っている進藤の到着だ。



汗だくの奴に、親しい塾の仲間達は「ギリなんて珍しいじゃん」「ほいタオル、汗すごいぞ」など軽い心配と共に集まりだす。



おーおー人気者だな。

隣を無視し、呑気に眺めてると視線が合う。


デジャヴ到来。壇といい、兄といい。俺の近辺には犬が多いな、おい。



進藤にメールであらかじめ「塾ではいつも通り、接してほしい」そう伝えておいてよかった。


ちゃんと効果はあったらしく、俺に用事があり、こちらに行きたいのを我慢しているのが、旗から見てもわかる。



今度はドアが静かに開かれ、先生が来たことにより授業が始まった。

途中携帯にメールがきて、見れば進藤から。



題名 緊急事態‼

本文

今日授業が終わったら、広場に来てーε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘


ああ、うん。わかった。

つまりあれだ。




事件発生ってやつだな。


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