表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第三章 ニヤリと笑うチシャ猫
13/31

一人でニヤついてる奴って正直引くよな

曲がりくねった迷路のような道を、進藤と共に歩く。

一周目では覚えるのに苦労した。


「さっきから何唸ってるんだ?」


進藤を横目で見れば、たまり場を出てから今だに唸っている。

どうしたんだ?


「んー、なぁ望。俺達って前に何処かで会ったことないか?」


「俺をナンパして得があるのか?」


「へっ⁈ちょ違うってば。結構真面目に聞いてるんだ。なんか上手く言えないけど、妙に馴染む感じがするんだよな」



予想外な進藤の言葉にギクリとなる。平常心、俺、平常心。


「そう言われてもなあ。塾でなら何度か会ってるが、そういうことじゃないんだろ?」


「うん。なんだろ」



そしてまた唸り始める。

馴染む、か。


「ありがとう」


「え、何が?」


「それだけ親しみ感じてくれてるんだろ」



嬉しいなと笑えば、進藤はそれで納得したのか無邪気に笑う。


駅に着きまた塾でと言いかけ、その時メアド交換してないのに、互いに気づいてまた笑い合った。


現代人が何忘れてるんだよーって。




駅に入り、今日一日の出来事を思い返す。

流石に逆行なんて思いつきさえしないだろうが、用心に越したことはない。


仲間達の様子からも俺は怪しまれる要素は、ボロは出していない。




俺の欲しいものの為には、絶対まだ、気づかれるわけにはいかないんだ。


大丈夫。計画は順調、家に帰ったらすぐにこれからについて、もう一度計画を見直そう。



これから先が楽しみで仕方ないな。



ニヤリと笑うチシャ猫


三章 終


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ