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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第三章 ニヤリと笑うチシャ猫
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説明書って流し読みが基本だよな

「さて、まずは客人に現状と俺達の説明だが・・・宇宙、茨木」


さっそく俺様発動か。

要は進藤と同じで、めんどくさいんだな。


「はいはい、わかりました」


「まったくしょうがないわね。深井君、簡単に説明すると」




宇宙が言ったように時政を含めた私達はここによく集まる仲間なのね。

あっ、仲間って言ってもそこらの不良のように、ゼウスとか金色夜叉みたいな、チーム名や通り名はないから。


ちょっと、何残念そうな顔してるの?


そういうのに興味がある年頃なんですよ、きっと。


・・・とにかくそういうわけ。で、昨日時政があなたにお礼がしたいんだけど、どうすればいいかな?って相談を受け。


僕達の所で茶菓子をご馳走すれば?という事になりまして。

因みに来て頂く時間が遅くなったのは、この時間でないと全員揃わないからです。


すいません、こちらの事情で。




「大体はわかりました」


二人の説明は一周目と同じだな。


「そういうことだから、ほら食べて食べて!このアップルパイすげー上手いぜ。お茶も上手いし至れり尽くせりだろ」


口の端に食べカスをつけ、自信満々の笑みで茶菓子を進める。


進藤お前、俺以上に現状わかってないよな。周りを見ろ、周りを。



本日三度目の視線が進藤にぶつかった。




冷たい視線に空気の中、俺はお礼に出ているアップルパイ。見事にハート型になっているそれを口にする。上手い。


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