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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
プロローグ
1/31

仲間っていいよな

前の記録が手違いによりごちゃごちゃに、なってしまったので、もう一度最初からやりなおします

学校・会社そういった団体の場所には必ずグループが存在し、それには順位がある。




俺が今いる塾にも該当する。


生まれつき茶色く所々金のメッシュが入ってる、耳より少し下の長さの髪に、同じく茶色い瞳で少したれ目。170㎝と平均身長な俺、深井望の順位は中ぐらいだ。




因みに今日の服装は、淡いパステルカラーで緑・茶・ピンク・黄の配色のボーダー柄Tシャツ、上に濃い黄色の上着、首からは灰色のショールを巻いている。


下は渋い緑色のパンツに、こげ茶色の革靴。

自分でいうのもなんだが、かなりおしゃれさんだと思う。


そんな俺がなぜ中ぐらいかというと、単純に上がいるからだ。




真っ白な机に椅子、少し汚れている白い壁に覆われた、教室の一番後ろの左側にいる俺と反対側にいる奴がそうだ。



教室の右側後ろにいる、白に近い金髪で毛先はワックスかなにかでツンツンにしてる、俺より身長が低く日本人男性の平均に届いてない小さい彼。


服装は灰色のタンクトップに黒の半袖カーディガン、茶色のカーゴパンツに黒いサンダル 腕にミサンガを何本かつけている。


いつもあんな感じのラフな格好だ。

普通にみれば俺の方が外見では上だろう。

だが身に纏うオーラが違うのだ。



例えるなら、クラスに一人はいるイケてる奴と悪くはないけどパッとしない奴って感じだ。




そんなイケてる奴は今友人と賑やかに話している。

全部は聞こえないが「前言ってたことなんだけどさぁ」とか「頼まれてたの出来たよー」など断片的に聞こえてくる。

・・・会話すらレベル高いように思える。




彼の周りにいるのは正直平凡だ。なのに、不思議なことにグループとうのは上位にいればかっこ良く、下位ならばダサく見える。


なんとなくだが、奴らは友達というより「仲間」と表現した方がしっくりする気がする。




奴らを見ながら思考にふけっていると、隣から情けない声で名前を呼ばれた。


「望ぅ~、マジ無理。助けて」

実はさっきからずっと隣で唸りながら、今日までに提出の宿題に頭悩ませていたのだ。

俺の友人兼幼馴染、小学校・中学高校も同じ。



高校一年生である俺らは、本当ならば受験から解放され遊びほうける年なのだが・・・。


後十分で先生が来る今、宿題がまだ半分も終わってない馬鹿なこいつの心配をした親が、無理やり塾に入れたのだ。



そして別に頭が悪いわけではない俺までもれなく道連れ。

幼馴染に「諦めろ」の一言だけ言い寝る体制に入る。

隣からなにやら「ひでぇ!!」とか喚き声が聞こえるが知らん。




横目でもう一度クラスのイケてる奴らを見る。あー仲間っていいな。かっこいいよな。

さすがに同じような服装、男子ならばパーカーとか、女子ならドレス?いやゴスロリっていうのか、そういうのはやり過ぎな感じはするが。




仲間がいれば一人では怖いことでも出来る気になる、安心感がある、強くなれるように思える。弱者の言い分みたいで嫌だが、それでも仲間というのに憧れていた。


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