第三話
この回のみ少し残酷かもしれません(>_<)
憲司編はもう少し続きます。。
金田信行のことを恨み続けて七年。
ずっと考えてきた。許せないあいつをどうやったら殺せるのか。
一日の半分はその方法を考えた。
そしてとうとう実行にうつすときがきたのだ。
25㎝ほどの鋭いナイフを買い、金田の勤める高校へ向かった。
放課後になり高校生が帰っていった。
高校生の姿が見えなくなって一時間後、金田の姿がみえた。
職員専用とみられる出口からでてきて駐車場へと向かう。
今だ、と思った。
俺は足音を立てずにゆっくりと金田に近づいた。
買っておいたナイフを出し、金田のすぐ後ろに立った。
「金田先生」
すると金田は振り返って俺をみた。
七年会ってないからか、少し痩せ衰えた気もした。
が、俺はかまわず金田の胸をめがけてナイフを突き出した。
そのときのことはあまり覚えてないが、三回ぐらい刺したと思う。
ナイフは刺したまま逃げた。
暗く、死角だったため見ている人もおらず、金田が発見されたのは俺が逃走して三十分後。
俺は着ていた服を脱ぎ、手袋を外して家においてあった金庫の中に入れた。
もちろん俺専用だから俺しか暗証番号を知らない。
親の金と、小さい頃から貯めていたお年玉と、バイトして貯めたお金、そして衣類などいるものを全て持ち、家をでた。