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容姿区別法

世の中は容姿がいい人とそうでない人がいる。

(気分を害されたら申し訳ありません)


それが故に容姿で区別されるということがたびたびある。


もし容姿を徹底的に差別するという法があったら…………


201X年6月、民主党の安達裕美36歳が総理大臣に就任した。


日本の女性の首相は史上初ってことで注目された。


さらに年金問題解決、不景気対策などをバシバシとやっていき、日本のために頑張ると発言したことで期待された。


だが、最悪の法案が提出されようとは誰もが思わなかった…

9月 首相官邸

安達「そろそろあの法案を提出よ」

官房長官「あれを…ですか?」

安達「そう…『容姿区別法』よ」

官房長官「それはやめた方がいいです!そんな法案をだしたら…」

安達「別にいいじゃーん」

官房長官「よくありません!!総理なんですからそのような女子高生みたいな返答はやめて下さい!それにこの法案は日本を破滅しかねない法案です!!」安達「はぁ?別にブサイクなんてキモいだけじゃん」

官房長官「人間は顔じゃなくて中身ですよ!!!」

安達「でたその綺麗事。よくそういう言葉あるけどさ、結局はみんな顔がいいほうがいいじゃん。ブサイクは大抵おちこぼれだし。ブサイクなんて生きてる価値ないのよ」

官房長官「し、しかし…」

安達「はいはい、決定ってことで。じゃ、あたしはモ○ハンやるからでてって」

官房長官(あそこで普通モ○ハンやるか!?それにあの法案をだすなんてあの女馬鹿かよ!?)

官房長官は心の中でそう思いながら執務室からでた。

安達は美人だが容姿が悪い人を前々から偏見をもっており、性格が悪いのだ。

数日後 国会

安達「そんなわけで容姿区別法を提出したいと思います」

官房長官マジでやっちゃったよ…

マジでこの法案を提出したのである。

この法案に自民党を主とする野党が猛反対した。

「容姿がよくないくらいで差別するのか!!!」

「美男子美女だけがいいわけじゃないぞ!!!」

当然このような野次が飛んできたが…

安達「はあ?聞こえませーん(笑)つーかブサイクにろくなのいないし」

安達の態度は国会議員ましてや総理大臣としてあるまじき態度だった。

「なんだその態度は!!!」

「それでも一国の総理大臣か!!!」

こんな野次に対して安達は…

安達「いちいちうるさいわよ。そっちの半分はブサイクだから反対してるんでしょ?」

この発言に野党はブチキレ、

「なんだと!?」

「ふざけるのも大概にしろ!!!」この野次に対し与党は…

「うるさいぞ、ブサイクども!!」

「イケメンに嫉妬してるんだろ!?」

と野次を飛ばし、野党を黙らした。


そして「容姿区別法」は可決された。

可決まではテレビ、新聞に流れなかったため国民には知られなかった。

ネットでは可決前から大騒ぎになっており、署名が行われたが、水の泡だった。


可決まではテレビ、新聞に流れなかったため国民には知られなかった。


デモも行われたが政府は無視をした。

翌年の3月「容姿区別法」が成立された。

容姿に恵まれなかった人々は恵まれてる人々と徹底的に区別された。

トイレも公園もレストランも映画館もイケメンと「彼ら」に区別され、入ったら「彼ら」は逮捕された。

さらに国会議員や企業の社長も含め「彼ら」の職も奪われ、派遣社員やフリーターなどの仕事を強制的にやらされた。人員が足りなくなり仕事にさえつけなくなれば、無職になり、ニートになった者も少なくなかった。

生活が苦しくなり、犯罪をやれば、「彼ら」は裁判にて即死刑になった。

ちなみに容姿に恵まれた人が主に「彼ら」に対する犯罪を犯しても裁判にて無罪となる。

まさにかつて南アフリカで行われたアパルトヘイトと同じだった。

また、これらのことにより「彼ら」はイケメンはもちろんイケメンではないフツメンからも差別された。


「こんな顔して恥ずかしくないの?」


「とっとと死ね!!キメェんだよ!!!」


「マジキモいんですけど(笑)」


「生きてる価値あんの?」


「彼ら」はこういった悪口に耐える日々を送ってる。

日本は世界一の容姿差別国家となったのである。


さらに政府は「彼ら」むけの強制収容所を各地に設けた。

これは全国の「彼ら」を強制的に連れていき、重労働をやらす収容所であった。

人員が余ればガス室に送り込んだり、銃殺したりした。

アメリカのジャーナリスト曰わく「日本の容姿で差別する政策はナチスのホローコストや中国の民族浄化を彷彿させる」のことである。


このようなことをやられてきた「彼ら」はついに限界を越え、日本に混乱をもたらす…


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