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ワンダーワールドⅡー2   作者: 白龍
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先の事

…バリバとの戦いが終わった。

バリバの原因不明の死にルークワースは解体されたらしく、何人かの社員が自首したのだという。

そこから闇の組織ルークワースの存在はたちまち知れ渡り、今ではテレビで一般公開されるほどに日の目を浴びてしまった。

やつらは他にも政府にも多くのキメラヒューマンを密輸していたらしく、後始末が必要なようだ。

ともあれ、また一つの悪の組織を潰せたのは確実だ。

研究所にて、れな姉妹はテレビでそのニュースを目にしていた。

「バリバ…なぜ死んじゃったんだろう」

バリバは人型の機械に根っこを張り巡らせた寄生体の状態で発見された。

一般人から見ればとんでもない事件だろう。だが全ての真相を知るれなたちは、バリバの死因にのみ興味があった。


「…まさかとは思うけど」

姉妹は顔を見合わせた。






…そして、ニュースを見た約十分後のこと。



森にある闇の世界への隠し道を通り、闇姫の城に訪問、疑いのあった闇姫に問い詰めていた。


「殺したのは私だが」


…やはりだ。バリバの存在やその目的を知る他の組織といえば、闇姫軍くらいだと思っていたからだ。

拳を握るれなを、闇姫は嘲笑した。

兵士達に声が行き渡らない、小さくて真っ暗な小部屋での事だった。

「お前にしては、中々冴えてるな」

「あいつには生きて罪を償う必要があった。何で殺した?」

相変わらずれなは悪人も生かしておくような女だ。闇姫は呆れた。

「あんなクソみてえな寄生野郎になって、どう生かしておくつもりだ?」

その時のれなの顔は、まさにウッ、と言いたげな顔だった。

眉は見事に八の字、口も息が漏れそうな形に。

「それにやつらが作ったキメラヒューマンは元々は人間。私ら悪魔にとっては素晴らしい行為だが、お前らのような正義の味方とやらはそういう事は許せないんだろう。殺してでも懲らしめたいんだろ」

「そんな事は」

まさに、れなが言いかけた時だった。闇姫がれなの襟首を掴み、リボンを引きちぎらんばかりの勢いで引っ張ったのは。


「リューガの件から何も学んでねえのか」

赤い眼光が、れなの目を照らした。


れなは黙ってしまった。

闇姫はれなを床に軽く叩き落とし、部屋から出ていく。


「…やっぱり考えが合わないなぁ」

明るく言いつつも、れなの顔は苦悩に満ちていた。れみは、そんな姉をただただ見つめる事しかできない。



…小部屋から出た後、闇姫は心の中で小さく呟いた。


(…リューガの息子と娘である二人。れなは恐らく、やつらを守り続けるだろうな)

既に闇姫は未来を見透かしているようだった。

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