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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日本のキャリー

作者: MANA

アメリカンホラーがお好きな方は、「キャリー」をご存じでしょう。

実は、わが国にも「キャリー」が。

彼女は底辺校の高校をやっとこさ卒業して、大都市郊外の、ある工場に就職。

動きがトロいので、上司や周りの人たちから叱られてばかり。

ところが、彼女を叱ったりバカにしている人たちは、不可解な「事故」で、1人また1人と工場から消えているのです。

まず、毎日彼女にガミガミ言っていた上司。

朝礼中に体が爆発して、書くのがはばかられる状況に。

即死…

現場は凄惨な状態になり、その上司の近くにいた人たちも巻き添えに。

かろうじて命が助かった人たちも、重傷で働けない状態に。

次の「標的」にされたのは、現場の班長。

いつも「手をもっと早く動かせ」

ある日、彼女にそう言った瞬間に、班長の利き手だった右腕が突然体から切断されたのです。

これまた、リアルには書けない状況に。

その班長は、結局退職に。

次に工場から消されたのは、彼女より数年先輩のお姉さん。

「あんた、何で制限速度で走ってるの。とにかくじゃま。クルマじゃなく、チャリのほうがましじゃない?」

ある日の朝。

彼女のクルマにぴったり追尾して、いつものようにクラクションやパッシングで嫌がらせしていた、お姉さんの軽自動車。

突然空に舞い上がり、走っていた道路からかなり離れたところにあるガソリンスタンドに落下。

それも、ガソリンと軽油を満載したタンクローリーを直撃。

一種のカミカゼ。

タンクローリーは爆発して、お姉さんのクルマは粉々に。

もちろん、そのお姉さんは即死。

こうして、次々に犠牲者が。

その工場を持つ会社はかなりの大企業で、「欠員」を随時補充。

しかし、「日本のキャリー」も威力は絶大。

警察は事故のつど、いろいろ調べるものの、原因を解明できず。

「あの工場は、たたられている」

そういう方面でも、著名な存在に。

さて、きょうも現場では…

「キミがいると効率がわるくなる。いつまでも低能じゃ困る」

それから数日後に…

(完)

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