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20 調査結果

 村長さんの指示で急遽結成された調査隊が直ちに現地に急行しての調査が始まった。

 

 調査隊のメンバーは自警団の団長のカインさんに自警団の20歳前後の主力メンバーが中心で一度村に戻って装備を整えたソフィアさんも加わった。


 そして約10日の調査を終えて調査隊のメンバーが帰還すると村長によって直ぐに結果が公表された。


 

 ――ダンジョンの発生を確認



 この情報は瞬く間に村中に広まった。


 ダンジョンの存在が確認されるや、準備が整うまでの間はダンジョンから魔物が出てこないようにと改めてソフィアさんによる封印がされたという話だ。


 当面、このダンジョンをどうするかが決まるまではこの封印によって魔物が外に出ることを防ぐことになる。


 ずっと封印しておくことができればそれが一番いいのだろうが現実はそうはいかないようだ。


 今はまだダンジョンやその中の魔物がそこまで活動的ではないためこの程度の封印で済んでいるそうで、これが活発になればソフィアさんレベルの封印ではとても手に負えないだろうという話だ。


 ソフィアさんは一度の封印をするだけでごっそり身体中の魔力を持っていかれて疲労困憊になるとそうなのだが、ダンジョンが活発になればこの封印を毎日、ひどいときには一日に複数回する必要があるのだとか。


 聖女クラスの人による封印ならともかく、司祭クラスに過ぎないソフィアさんの力では永続的に封印を続けるということは現実的ではないらしい。


 だからこれからは、誰が、どういった手順でダンジョンを無害化するかということの話になる。





「村長さん、お疲れ様です」


 この日、夕食をとりに食堂に行くとたまたま村長さんに会った。


 いつもは家で食べているそうだが、ダンジョン発見絡みの事務手続で奥さんともども忙しいため珍しく食堂に来ていたという話だった。


「今は上に出す報告書を作っているところでね」


「上、ですか?」


 そう言えばこの村はどの貴族の領地なんだろうか?


 俺たちが住むここレグナム王国は王政国家であり各地を貴族が治めている。


 まがりなりにも貴族の子女の通う学院に通っていたわけでひょっとするとこの村を治める貴族も俺が知っている家かもしれない。


 そんなわけで村長さんにそのことを尋ねたんだが……


「この村は王家の直轄領だよ。隣のアムレーの街に代官様がいらっしゃるんだ」


 アムレーの街は地理的に辺境伯領だと思っていたがどうやら違うらしい。


 それにしても王家の直轄領か……


 一瞬、ほんの一瞬背筋がゾクっとした。


 そういえばあのお転婆王女は大人しくしているのだろうか?


 学院を卒業してしばらく経つが、さすがに王族の一員として大人しく公務に励んでいることだろう。


 学院時代にちょっと、いやかなり好き勝手にやっていたけどさすがにもうそんな勝手を許すほど我が国の国王陛下は耄碌していないはずだ。


「明日にでも街の代官屋敷に今回のことを報告に行くが君も一緒に行くかい? そろそろ街に行く時期だろう?」


 おお、そうだ!


 そろそろ師匠への毎月の送金の時期だ。


 ここ最近、ちょっといろいろなことがあったし忘れるところだった。


 そんなわけで俺は村長さんと一緒に街に行くことになった。

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