異世界転生!?
処女作です、更新頑張ります。
僕はトラックに引かれて死んだ、
受験を乗り越え、入学式に出席しようと高校に向かった矢先である。必死に周りの大人が「大丈夫だよ」とか、「諦めるな」なんて言っているが、無理だと分かってる、だって下半身が丸ごと潰れているんだから。勿論僕だって生きたい、中学時代では堪能出来なかった青春を楽しみたい、だがそれを送ることはもう無理なのだ、薄れ行く景色の中で悔やんだ。
「異世界転生です!」
「はい?」
突然世界に色が戻り、謎の空間に自分が居ること、そして顔の見えない光る人型の生命?が目の前に居ることに気付く。
「貴方は私の故、じゃなかった、手違いで死にました。」
「故意って今言いかけたよね!」
いきなり問題発言をかまして来た。
「なので、貴方の身体を異世界で再生してあげます!」
「元の世界に戻りたいって言ったら?」
「駄目です、あと転移拒否も受け付けません。」
えぇ…
「てか故意って言ったよねさっき。」
「手違いです。」
「言った。」
「言って無い。」
「絶対言った。」
「はいそうだよ、故意だよ、だってお前みたいな
「親無し」
「金無し」
「学無し」
が世の中から消えても誰も気にしないもん。」
「こっちは必死に生きてんだぞ。」
「すまん、泣くな言い過ぎた。」
こいつ絶対邪神だろ。
「で、何処に転生するんだ?」
「中世ヨーロッパ風の魔王や亜人が居る魔法の世界だ、そこで自由に生きるといい。あと魔法でインフラ整備ある程度されてるから、トイレとかも安心だぞ。」
「魔王倒せとか言わないのな、あとトイレは嬉しい。」
「あくまで我は中立だからねぇ。」
「あともう1つ聞きたいんだけどさ、お前の目的何?」
「娯楽、あと実験」
こいつやっぱ邪神だわ。
「分かったわ、じゃあとりあえずチートくれ。」
「無い」
「は?」
「力を持たない者が生きるために必死に足掻くのが好きなんだ」
「は?」
「じゃあ行ってらっしゃい。」
「は?」
空間に突然穴が空き、吸い込まれる。
また薄くなる意識の中で、次会ったら思いっきり殴ってやろうと誓った。
主人公は生き残れるか!?魔王城に着くのはまだです、ごめんなさい。