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陰キャ配信者に高校生活は似合わない  作者: E氏
クラス生活編
20/46

クラス生活⑧

「ブフォ...!!ヤバイよきょんさんこれ!!世界のトレンド1位に、"#第2回きょんさん性欲宣言"ってなっちゃってるよ...ブフッ!!」僕がそう言うと会場の人たちが、

「やっぱりただの変態じゃねぇか!!」「トレンド1,2位をきょん姫独占...ブフッ」「これがきょん姫クオリティ」

とプルプルと震えながら笑いをこらえていた。吹き出している方もぱっと見数十名いたようだが。まぁ、そろそろきょんさんが泣き出しそうになってきたから、ラストの話題に入ろうかな。

そう思って僕は場の空気を変えるように言い放った。

「はい、そろそろ、きょんさんのメンタルがお陀仏になりかけてるから、本日ラストのテーマに入っていきます!!りょっつ説明よろしく!!」

効果は絶大だ。「本日ラスト」という言葉は何しろ、人を注目させる為にはもってこいのフレーズだからな。実際に会場の人たちの目の色が変わっているし。

僕はそんなことを考えながら、りょっつにヨロシクとサインを出した。

「はい、R氏に代わってここからはりょっつが担当します~。本日ラストのテーマというのはズバリ、このトークショー後の、通常配信で配信していくゲームを皆さんの応募で決めたいと思います!!」

りょっつがそう言うと会場の人たちはこれでもかというほどに歓喜の声を上げた。無論だがニコニコのコメント欄も同様だ。

「但し、皆ならわかっていると思うけれども、必ず5人で遊ぶことのできるゲームにしてくださいね~!!応募方法は、今トーヤが開いてくれた、僕たちのホームページにリンクを貼っておくので~、そこから必要事項を入力してもらって応募完了~って感じです~。それと、今日は皆さんのおかげでとっても楽しい一日になりました~、ありがとうございました~!!りょっつでした~」

「皆さんありがとうですぞ~!!またどこかでお会いしましょうぞ~!!」

「皆さんありがとうございました!!私、これからも頑張りますので!!これからもよろしくお願いします!!」

「皆さん、ありがとうございましタ~!!学校で陽キャに何されても、気にすんなヨ~!!」

「皆さん、本当にありがとうございました!!僕たちと同類の人がこんなにも来てくださって本当にうれしい気持ちでいっぱいです!!会場の皆さん、そして、ニコニコに見に来てくださった皆さん、お互い、頑張りましょう!!それでは、R氏でした~!!」

僕は出せる限界まで思いっきり叫び、ステージを後にした。僕たちが走っているときにはたくさんの歓声が注がれていて、気が付けば、走っている途中で、瞳の当たりに熱いものが感じられた。僕は初めて自分が好きだと実感できたときだった。



時間は進み、翌週の月曜日。

「おはよう良、灯夜。今日からまたいつも通りの生活だね。」

「そうですな、今日の朝のニュース見ました!?我らR氏についての記事が報道されていましたぞ!!」

「そぉそぉ、結構僕たちについてキャストの方がコメントも入れてくれたみたいだし。」

「本当!?いやぁ~ありがたいね~。僕たちが世界中の同志に認知してもらえる日は近いのかもな。」

僕たちはいつも通り、3人で学校までの道のりを歩いていた。だが、いつもと違って今日は後方に違和感がある。その違和感とは、

()()太君。なんで、私たちを無視するのかな?」

「あんな宣言させといて、ひどいではないか玲太君?」

そう、女子2人だった。ここで、祐奈だけならまだどうにかなったかもしれない。だが、肝心なのはもう片方、桐生彩香。仮にも彼女は生徒会長、つまりそこにいるだけで人の目をガンガン集めてしまう妖怪人の目集めだった。対する僕たち3人は学校の中では最底辺。

僕は話しかけてはならないと思い、くるりと前に体を向き返るなりカバンの中からスマートフォンを取り出し、メッセージを送った。

『会長、僕も貴女とお話ししたいですけれども仮にも生徒会長でカースト最上位にいることを忘れないでください!!ここで僕が「かいちょ~おはおよ~ございます~」なんて言った日には僕がフルボッコにされちゃうんですよ!!もし、昼休み以外で僕と話したいならこっちでお願いします!!』

メッセージを読んだ会長は理解したようで少し頬を赤らめながらチラッと振り返った僕に静かにコクコクっと頷いた。

「ふ~、あっぶな。ここで僕に人生終了のお知らせが来てもらっちゃ困るからな。」

僕は、小さく安堵の息を漏らしながらそう告げる。

「そうだねぇ~、こんな道のど真ん中で終了のお知らせが来ちゃったら僕なんか道恐怖症になっちゃうよ~。」

「こっこここっこ怖かったですぞ...!!僕今地味に文章で『人生終了のお知ら』まで打ってたんですぞ!!」

「ヤバイ、鳥肌立ってきたんだけど...」



ふと気が付くと、僕たちはもう学校に着いていた。僕たち3人+さっき合流した祐奈含めて4人はいつも通り、教室に入っていこうとした。僕たち4人は教室のドアの取っ手に手をかけたまま硬直した。何故なら僕たちにとって全くの予想外の言葉が聞こえてきたからだ。


「ホントだって、あの西島って陰キャがR氏なんだったんだよ!!」







いや、気が付いたら180pt超えてて一瞬ビビりました。どうもE氏です。皆さん本当にありがとうございます!!宜しければブクマ、評価等、していただけると有り難いです。


ほぉほぉ、トークショーが終わって次の月曜日にクラスメイトにR氏の正体がバレそうになっていますね~。次回は」この騒動が発展していきそうな気がします。


毎回言っているようですが僕はマジモンのドMなので、酷評や、暴言風でもいいので、誤字脱字、意味不明な表現などがありましたら、教えていただけると嬉しいです。

次回の更新はまた5日以内に。

それでは。








E氏より。

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