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ユイナーダ王国シリーズ

国立ユイナーダ学園高等部⑤〜【どうやら職員室は騒がしいらしい】

国立ユイナーダ学園高等部の先生達は、

とっても優しい人達です!



10/16

ハーシーとバーンの年齢を20代に下げました。

皆さんこんにちは!

国立ユイナーダ学園高等部錬金科教師のハーシーです。

え?私の容姿⁇この国では、珍しくない茶髪に茶目の中年男ですよ。


そんな事より今日は、学園の同僚を紹介しようと思います。

私の親友で同じ錬金科のバーン先生。

とっても立派な体格をお持ちです。


立派な体格といえばこんな事がありました。


①【深刻な表情の理由】

ある日、6時間目の授業前に職員室で深刻そうな顔をしたバーン先生を見かけたので

「バーン先生そんなに深刻そうなお顔をして何か心配事でもおありなんですか?」

「あゝハーシー先生……

僕、実は……。」

「実は⁇」

親友の私にも言えない何か重大な事なのか⁇

「お腹空いて動けないんです〜‼︎」

-_-b

「お前昼にご飯4人前は、食べてたよな⁇

騎士科のレオルよりたくさん食べてたのに

何で1時間もしないうちに腹が減って動けなくなってるんだよ⁈」

そんな会話をしていたらちょうど職員室に戻っていた淑女科のハーム女史がバーン先生の机の上に

「今日の実習で作ったクッキーですが

良かったらお召し上がりください。」

と言って置いていってくれました。

「ハーム女史!ありがとうございます♪」

そう言って彼は、貰ったクッキー6袋をあっという間に食べてしまいました。


②【子供の感性】

その日私は、用事があって地理学を教えている

クラム先生のお宅に伺った。

途中同じ敷地内にあるバーン先生のお宅を通りかかると何やら可愛い女の子達がオモチャのスコップで

バーン先生のお宅の玄関前に一生懸命穴を掘っていました。

近づいてみるとそれは、これから訪ねるクラム先生のお嬢さん達でした。

「君達、ここで何をしてるのかな?」

私の方を見て二人は、嬉しそうに元気よく話してくれました。

「あのね♪ベアーをつかまえるおとしあなをほっているの♪」(姉4歳)

「ほってりゅの♪」(3歳)

「そ、そう。気をつけてね。」


クラム先生のお宅に伺うと奥さんが出迎えてくれて

「すみません!主人は、今所用で外出していて。

すぐ戻ると思いますから入ってお茶でも飲んで待っていてください。」

しばらく奥さんと世間話をしていましたが

ふとさっきの娘さん達の可愛い姿を思い出し奥さんに

「そういえばお嬢さん達がバーン先生のお宅の玄関前で『ベアーを捕まえる。』と言って落し穴を掘ってましたよ♪」

「あらあら♪♪あの子達ってばそんな事を?」

「流石にいくら郊外の職員用住宅でもベアーは、出ませんよね♪」

「ええ♪流石にベアーは……。」

「‼︎」

「‼︎」

し〜ん

「ベアーってもしかして⁇」

そう、彼女達が言ってたベアーとは、

我が親友バーン先生の事でした。

しかし、バーン先生子供達にベアーだと思われてたのか(●´ω`●)

*バーン先生は、体が大き過ぎて職員住宅の玄関から出入り出来ず横にある大きなガラス戸から出入りしていたので落し穴には、掛かりませんでした。


③【鍋に入れる物】

冬のある日錬金科の教師陣で『鍋でも作って食べよう!』という話しになり主任と私、バーン先生(荷物持ち)で市場へ買い出しに出かける事になりました。

「主任!何鍋にします?」

「そうだな。

ここは、無難に『スーキ鍋』でいいだろ。」

「そうですね。

すると材料は……。」

などと言いながら3人で買い物をしていると

前から見た事のある二人組みがやって来た。

錬金科のタークと魔術科のエリーだ‼︎

あっちゃ〜何かめんどくさいのと会ったなぁ。


「先生こんにちは♪」

「こんにちは。ターク、エリー。

今日は、どうしたんだ?」

「僕達は、これからスーズ先輩の家でパーティなんでお菓子の買い出しです♪」

「先生達は、何買ったの?」


「実験材料だ‼︎」

えっ⁈主任⁇

まさか主任がそんな冗談言う人だったとは、思わなかった!

「そ、そうなんだ……。」

「いや、どう見ても『スーキ鍋』の材料だよね?

(これは、ネタになる♪)」

「じゃあ先生達は、これで‼︎」


二人と別れてから更に鍋の材料を集めて行き

「え〜と、材料は、これで全部かな?」

「いんじゃないですか?」

学園に帰ろうとしたら今まで黙っていたバーン先生が

「魚……『スーキ鍋』には、サンマ入れないとダメだ‼︎」

「え〜⁈『スーキ鍋』にサンマ⁇」

「聞いた事ないですね?」

「美味いのかそれ⁇」


*その時は、知らなかったのだがバーン先生の故郷『オオカヤム』地方では、『魚スーキ』と言って割とポピュラーな鍋料理だった。


気は、優しくて力持ちで食いしん坊でちょっとだけずれてるそれがバーン先生。

そんな彼は、これから結婚式をあげる。

親友としてスピーチを頼まれているのだが

内容は、3つの内どれがいいだろうか?

皆さんは、どう思いますか?




あゝ嫁欲しい……

―――――――――――――――――――――

ハーシー先生(26歳)錬金科

中肉中背で学園の卒業生。

卒業後、しばらく錬金術師として他国で働いていた事もある。

現地の領主に気に入られて『娘を嫁にやるから婿に来ないか?』と言われたが娘さんの年齢がユイナーダ王国の法律に引っかかるしその他いろいろあって『自国に婚約者がいる。』と嘘をついて帰国。

独身。

実践派。


バーン先生(28歳)錬金科

身長200㎝を超える巨漢!

気は優しくて力持ち。

食いしん坊。

常にお腹を空かせている。

他学科の生徒にも大きな体なのに仕草が可愛いと大人気♪


主任(59歳)錬金科

錬金科の主任教師

真面目で厳しいと言われていたが今回

実は、冗談も言える人だと解った。


ハーム女史(秘密)淑女科

淑女科の教師

独身

何時もお腹を空かせているバーン先生の為に

何かしら食料を確保しているがべつに恋愛感情は、ない。

学生時代、お世話になった先生に感謝を込めて♪

次回作は、初めての前後篇


https://ncode.syosetu.com/n0278ft/2/

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