第一話 神界で...
説明回です。面白くなるように頑張ってはいますが、あまり、面白くないと思います!!(笑)
「おーい、早く起きて~」
誰かが俺を起こそうとし、呼び掛け、体を揺する。
重たい瞼を開くと、そこは、またしても知らない場所だった。
だが、前の時とは違い、ここは、とても綺麗だった。どこまでも真っ白で、キラキラしていて、神秘的で。
でも、それが僕には眩しかった。相変わらず...といって良いのか解らないが、一向に記憶が戻らない。と、言っても、殺されてから、そこまで長い時間は経っていないとは思うのだが...思うというのは、実際のところ俺もいまいちよく解っていないからだ、殺されてから目を覚ましたのは、最初だと思うので、多分、そんなに長い時間は経っていないのだろう。
それよりも、さっき誰かに起こされて目を覚ました気がしたんだが、周りには誰もいない。
「上だよ!上」
誰かの声がした。声のした方を向くと、そこには、黄金に輝く翼を羽ばたかせ、頭の上には、翼と同じ黄金の輪を浮かせ、なんだか、とても神々しいオーラを纏った。天使みたいな、男の人が居た。
「おかえりー、賭は、君の勝ちだよ?よかったね~?てか、よく気づいたよね?いやー、すごいよ?誇って良いよ?神である僕が保証しよう!いや~、今までも、何人かはこのスキルに気付いてたけど、君は過去最速だったよ。死に戻り。君の次に早かった人でも四年くらいだったんだよ?いや~、でも、あんなスキル集めて、魔印にも恵まれた体なのに、瞬殺とはね~?どういうことだろう?やっぱり記憶が有るか無いかで、全然違うんだねー?よし、じゃー、記憶を戻しちゃおー!!」
・・・メッチャ軽いな、この神様(自称)は、でも記憶を戻してくれるらしい。むしろ記憶ってそんなに簡単に戻せるものなんだな~、と、一人合点しつつも、賭ってなんだ?と、考える。他にも、死に戻りについてや、気になる単語が色々あったが...まぁ、記憶が戻ればわかるだろ?それよりも、確認せねばならないことがある。
「あの、記憶、戻るんですか?」
一応聞いてみる。
「もちろん、僕は神だからね?後、前にも説明したんだけど、覚えてないだろうから、もう一度説明するけど、ここは、神界と言ってね?基本的には、僕たち神が住んでいて、僕は、地球と言う惑星を担当する神なんだよ!あっ、地球は、君が暮らしてた世界に有る、惑星ね?それで、ここにヒトが来るためには、条件があるんだ、その、条件てのが、地球にどれだけ貢献したか?なんだよ!」
「成る程、ということは、僕はそこそこ地球に貢献したんですか?」
「そういうことさ、しかも、そこそこ何て物じゃないんだよ!人類滅亡を阻止したと言っても良いんだよ!」
え?俺そんなことしてたの?早く記憶が戻って欲しい理由が、増えたんだが...
「さらにね?当然ながら、貢献に差が有るのに対応が同じってのは、変だよね?だからね?ここに来た時点で、異世界に転生する権利を得るんだけどね?貢献度に応じて、ボーナスポイントを得られるのさ!」
ボーナスポイント、なんだ?それ...何かを、貰える、のか?
「ボーナスポイントなにそれ?オイシーノー?みたいな顔してるねー?」
嫌、どんな顔だよ?
「はい、それは、一体どういうものなんですか?」
「もー、君はせっかちだなー、そんな君には、先ず、君がもう一度行く世界について説明しよう。その世界はね、特に名前は無いんだ、それでね、魔人、や人間、天使、それに、人間と天使のハーフである、聖人って、種族がいるんだ、二回目の人生の時は、君は魔人だったよ~。で、その、種族たちはね?皆、特性をもっているんだ!魔人は、魔核と言う、魔人は、全員もっている魔人の力の源的なやつなんだけどね?そこで、魔法を使うためのMPを作ったりするんだよ!それと、魔印ってのも、持ってるんだ。魔印はね?魔法を使うために欠かせないものなんだ、魔印には、それぞれ色とくせいを持っていて、赤色は、火の魔法を、青色なら、水の魔法、緑色なら、風の魔法、黄色は、光の魔法、黒は、闇の魔法が使えるんだ。基本的には、一人1つのオンリーワンで魔法も、自分のオリジナルってのが、多いんだけど、二つの色や三つの色をもった、二属性所持者や三属性保持者何てのも稀にいるよ、四つは何故かいないんだけど、全属性を持った全属性保持者何てやつは、金色の魔印を持っているんだ、ちなみに君は、超希少な全属性保持者だよ?」
俺スゲー!スゲーじゃん俺!世界救って、レアな、ぱーふぇくたー?とか、ヤベーよ!マジヤベー!
「で、人と聖人は、皆じゃないけど聖印ってのを持ってるんだ、でもこれは、神聖魔法ってのが使えるんだけど効果としては、黄色の魔印より、強いかな?って、とこだね、個人差もあるし。
最後に天使、天使も魔人と同じく全員が、神印というものを持っているんだ、因みに、聖印の完全上位互換だよ?で、魔人は魔界、人と聖人は人界に、天使は天界に住んでま~す。まだ微妙に色々あるんだけど、大丈夫なやつだから!それで、ボーナスポイントってのは、ポイントを使ってスキルを修得したり、転生前に容姿を弄れたりします!以上!じゃ、記憶戻すね!...あれ?最初から記憶戻したら、説明いらなかった...か?まぁ、良いや。じゃーいくよ?えい!!」
勢いよく、彼がそう言い放った瞬間、なんとも言えない不思議な感覚に俺は襲われた。だが、不思議と悪い気はしない。むしろ心地良い。あれ?なんだか体がポカポカしてきた、と言うか、熱い、熱過ぎる、心臓はこれでもか?というほどに鳴り響き、目の前にいる、神(自称)には、聞こえてるんじゃないか?というぐらいには大きな音を発しているかのように感じた。体の内側が炎で満たされているかのような、感覚が俺を苦しめた。痛い、とてつもなく痛い。もし、これが、記憶を戻すために神(自称)がやったのだとしたら、(自称)なんて、つけられない、多分マジなやつだ。
***
数分間、のたうち回っていると、やっと痛みが、引いてきた。
そして、痛みと引き換えに、俺の記憶は戻った、俺の一度めの名前は、鈴木 清二度目は、エルギス=フォカロルと言う名前だ、一度目は、ただの一般人だったが、通り魔に刺されそうだった女性を庇い刺されて死んだのだが、その女性が、そう遠くない未来に、人類を滅亡の危機に陥れる、病気の特効薬を作るらしいのだが、地球は、神様がある程度、ルートが神様によってや決まっているらしく、その設定を神様がミスって人類滅亡ルートに、変えてしまったらしい。それで、たまたま俺が彼女を助けて、此処に来て、転生の権利とボーナスポイントをもらい、そのポイントで、容姿をかっこよくし、ユニークスキル:リスタートを修得したらしい。なんで、死に戻りがスキル名じゃなくて、現象なのかが謎だ、スキル名で良いんじゃないのか?後、このスキルは一度発動すると消えるらしい。それで、何で俺の記憶がなかったのかと言うと、ボーナスポイントが足りなくて、記憶を代償にボーナスポイントを増やしてもらったからだ。因みにこれが、俺のステータスだ。
名前:エルギス=フォカロル 種族:魔人(魔神or魔王) 年齢:13(今世スタート時)Lv1
HP:150/150 MP:250/250
腕力45 体力55 敏捷60
器用70 知力100 精神70
スキル:魔印(金),魔核活性化,魔力操作,スキル鑑定,称号鑑定,人物鑑定,一度限りの絶対防御,水流操作(一族固有),貴族
称号:運命を覆した者,魔神の素質を秘めし者,魔王の素質を秘めし者,早死に世界記録保持者
公爵,青魔の貴公子
ステータスはLv1だと、HPが100それ以外は50前後が平均値らしいので、総合的には結構高い、一部触れては駄目そうな称号や、不名誉な称号もあるがこの際置いておこう。
こうして、俺ことエルギス=フォカロルは、記憶を取り戻した。
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