空と大地の狭間で
【短歌8首】
帰り方忘れてしまった帰り道雨の音が土を掘るほどに
さようならは覚悟していた日曜の朝
いつまでも笑っていてね
巻き込むことは辞めたくて
ただ歌を忘れてしまいたい日もあって
可愛くなくてごめんねと強がってみて
パンの焦げ目に涙する朝
それでもね、ただ感謝しかないあなたへは
ありがとうの土砂降りだ
土へと還る、腐りかけた吾、糞転がしへの敬愛を込めて
世界がね、あなたに優しいことを祈ってる
祈り疲れてしまわずに
雨上り歌なんてそんなものさと笑ってる虹は青に溶けるし