嫉妬5
「あ、あの髪とか体がまだ濡れています」
「先程も言ったが、もう我慢できない。
…君が可愛すぎるのが悪い」
恭平様から見下ろされるように、
何度もキスを繰り返していた。
「きょ、今日は私も触りたくて」
「だめだ、これ以上触られると…もうもたない」
苦笑いされ、反論したかったが、
更に深いキスで何も言えなかった。
「愛してるよ。」
「わ、私もです」
私の気持ちも伝わって欲しい。
そう思って、真っ直ぐ向かって言うと、
やっと信じてくれたのか嬉しそうな表情をした恭平様がいた。
「…今夜は寝かせてあげられないかもしれない」
やっと思いが伝わったと思い、
ホッとしていたところ、そう囁かれて、
顔が真っ赤になってしまった。
恭平様はいじわるそうな顔をしながら、
「これからも君から私に触ったら、こうなることを考えて触ってくれ」
と言われた。
私は真っ赤になりつつも、
やられっぱなしなのが嫌で、恭平様に口付けて微笑んだ。
やり返されると思わなかったのが驚いた表情をしていたが、
「先程は冗談のつもりだったが…
本当に寝かせてあげられなくなった」
そう言って私が何度謝っても本当に止めてくれなかった。
ー翌朝
私が目を開けると、すぐさま
「すまない、大丈夫か?」と恭平様が横で話しかけてくれた。
おそらくずっと私が起きるか見てくれていたのだろう。
「正直体は痛いところもありますが、大丈夫です」
「悪い、手加減してあげられなくて」
昨日のことを思い出すと恥ずかしくなってしまいそうだったので、
「もう大丈夫です!」と元気なアピールをした。
「良かった。少し話できるか?」
「大丈夫ですよ」
「実は昨日佐々木に言われたからというわけではなく、ずっと考えていたんだが、
結婚式を挙げないか?」
「結婚式ですか?
素敵ですが、お金がかかることなので写真か身内だけで大丈夫です」
「いや、君が嫌でなければ友人、取引先、
たくさん招待して結婚式を挙げたいんだ。
費用のことは気にしなくていい」
「どうしていきなり思ったんですか?」
ー佐々木さんの発言は関係ないと言っていたが、それ以外考えられなかった。
「君を…自分の妻だとみんなにアピールしたい。誰にも取られたくない。
あと、君の花嫁姿をみたいというのもある。
私のエゴで申し訳ないが…」
ーまさかそう思ってくれるなんて…
「ありがとうございます、嬉しいです」
「では、結婚式挙げてくれるか?」
「はい。沢山呼ぶのであれば、
おそらく1年くらいは準備にかかりそうですね」
「1年?悪い、それじゃあ、私がもたない。
準備に人がかかってもいいから、早く式を挙げよう」
ーなんでそんなに急ぐんだろう?
でも私も早く恭平様と結婚式を挙げてみたい。
「わかりました、なるべく早く結婚式を挙げましょう。」
「ありがとう。本当に」
「こちらこそですよ。」
抱き締めてキスをすると、
また驚いた表情の恭平様がいた。
「君からの…美優からのキスは嬉しいが慣れないな…」
「これからは慣れてください」
そう言いながらまたキスをすると、
恭平様は顔を真っ赤にしながら、手で顔を押さえた。
私はやっとやり返せたと思い嬉しくなったが、
気付くといつもより余裕のない表情の恭平様が近付いてきた。
「私は警告したからな…」
そう言って、何か私が言いかける前にキスで口を塞がれ、息をするのがやっとだった。
ーもう朝なのに。
昨日で体がボロボロなのに…
そう重いながら恭平様に求められることが嬉しくて、私からも何度もキスを返した。




