2人の初恋2
髪にキスをされて微笑まれ、
また恥ずかしくなり隠れたくなった。
「そういえば、美優は私のどこを好きになってくれたんだ?」
「うーん、
私も優しいところや、楽しく話を聞いてくれるところとか…沢山あります」
「ありがたいが、
私は君と出逢ったときは優しくなかった気がするが…」
ー確かに結婚して会った恭平様は冷たかった。
「いつから私のことを好きになってくれたんだ?」
ー聞かれたくなかったことを、聞かれてしまった。
でも、もう隠したくないな…
私は恐る恐る、
「…14歳からです」と言った。
「え?」
「実は恭平様と出逢ったことがあって…」
「…!もしかして優美なのか?」
恭平様が飛び起きて、前のめりで聞いてきた。
「はい。ずっと言わなくてすみません。」
「なんで言わなかったんだ?」
ー恭平様の迫力に圧倒されてしまう。
今まで黙っていたし、怒らせてしまうかもしれない。
「私畑仕事ばかりで…、貴族とばれるのが嫌で。偽名を使ってしまい、すみません。」
「どおりで探しても見つからないはずだ…」
「さがしてくれたんですか?」
「ああ。優美は私の初恋だからな。
でもまさか君だったとは…」
ー恭平様の初恋が私?
思ってもいなかったことに驚き、唖然としてしまった。
「正直君と重なるところはあると思っていたが、名前が違うから気のせいだと思っていた。
君が優美なのも嬉しいが、
ずっと私のことを好きでいてくれたのが、嬉しくてたまらない。」
恭平様は髪を撫でながら、囁いてくれる。
ただ裸の恭平様を見ていられなく、私は目線を外しながら答えた。
「すみません、今まで黙っていて」
「いや、もう謝らなくていい」
目線を外している私に、
顔をそっと触って恭平様の方を向かされた。
「本当に好きだ。
今は…さすがに我慢するが、今日の夜…いいか?」
ー今日の夜も?
私は恥ずかしさから、何も答えられなかった。
「ダメか?」
「え、えっと…」
その間もずっと髪を撫でたり、耳を触られたり…、このままだと今キス以上のことをしそうな雰囲気である。
「だ、大丈夫です」
私は今のこの雰囲気に耐えられず、
そう答えた。
「ありがとう、本当に大事にする」
恭平様は私の体を撫でるのをやめ、
顔にそっと触り、
「愛してるよ。」と言いながら何度もキスをした。
私は目を閉じて恭平様を抱き締め、
恭平様の愛を感じながら、幸せを噛み締めていた。




