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初恋の人と結婚5


「先に言っとくが、

私は夫としての務めを果たすつもりはない。

一応食事の場は共にするが、寝室も別にさせてもらう。」


「えっ、えっと…」


「あと、お金は自由に使って構わない…が、ほどほどにしてくれ」


「は、はい。」


「ドレスやアクセサリーでお金を使いきってしまうと困るからな」


ー恭平様は私の全身をじろじろ見ながら言った。

今日着飾っているから、浪費家だと勘違いされているかもしれない。


私は誤解を解こうと、

「あ、あの」と話し掛けようとした。


しかし、恭平様に(さえぎ)られ、

「結婚式はしない。神の前で誓いなんてしたくないからな。届け出だけ後で出しとく」

と言われて、恭平様だけ部屋から出ていってしまった。


「な、なんだったの」


思わず独り言を呟いてしまった。


私のことを覚えていない、気付かないというのは想像していたが、

こんなに拒絶の言葉を向けられるとは思っていなかった。


私は初恋の人に拒絶されて心が沈むのがわかった。

ーが、

きっと話せばまた仲良くなれるはず、

そう思い立ち上がって、恭平様の後を追って部屋を出た。

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