旅行4
ーコンコン
「はい」
「し、失礼します」
恭平様の部屋を開けると、
お風呂上がりで髪を下ろしている恭平様がいた。
久々に見る姿にドキドキした。
「どうかしたか?」
「あ、あの話がしたくて…」
「どうした?」
「え、えっと…」
いきなり恭平様はなぜ自分を好きになったか、なんて聞けず何から話していいかわからなかった。
「すごく素敵な場所ですね」
「そうだろう。君が喜んでくれて嬉しいよ」
ーなんだろう
言葉はいつもと変わらない気がするのに、
恭平様とあまり目が合わない。
「…」
やっぱり迷惑だったかな…
なんと話せばいいんだろう。
「今飲み物を持ってこよう」
「あ、それなら私が…」
そう言って立ち上がると、
よろけてしまい転びそうになったところを恭平様に助けて貰った。
そのとき、キャミソールの形をしていたワンピースだったため、
思いっきりはだけてしまい、
セクシーな下着が思いっきり見えてしまった。
私は急いで服を整えたが、
きっと恭平様に見られてしまっただろう。
私は顔が真っ赤になっているのが自分でもわかり俯いた。
おそるおそる恭平様を覗き込むと、
いつもと変わらない、
いやいつもより険しい表情だった。
「やはり、私が飲み物をとってくる。
君は休んでいてくれ」
ーなんてことない言葉。
むしろ優しくされているのに嬉しく感じない。
下着姿を見て喜んでくれるとまで思った訳ではない。
でも、少しは反応してもらえると思っていたが、何もなくてショックを受けていた。
「やっぱり恭平様は、
私のこと女性として好きなわけではないんですね」




