旅行2
ー翌日
私はえみりと別荘に行く準備をしていた。
今回はえみりたち使用人の方々も一緒に旅行することになっていた。
「このお洋服とかどうかな?」
「うーん、どれも素敵ですが…
あの、宜しければこれから買い物に行きませんか?」
「買い物?でもお金が勿体なくて…」
「何を言ってるんですか…
着飾るのも妻の務めですよ」
「そうかな?ちょっと恭平様に聞いてみるね」
榊さんを通して恭平様に許可をもらい、
想像の倍の金額をもらった。
「こんなに貰っちゃっていいのかな…」
「いいんですよ!
これだけあれば、あれも買えそう…」
「ん?何か言った?」
「いえ、なんでもないです。
では、行きましょう」
えみりに連れられ外に出たら、
連絡してくれていたようで、
既に馬車が用意されていた。
えみりは洋服に詳しく、
何ヵ所もお店に連れていって貰い、
そこでおすすめされた服を試着し、何着か購入した。
「いっぱい可愛い服買えたよ。
えみりのおかげ、ありがとう。」
「いえ、とんでもないです。
あの、もう1店舗行ってもいいですか?
お洋服ではないのですが…」
「いっぱい付き合って貰ったし、大丈夫だよ」
「ありがとうございます!では行きましょう」
えみりは凄く嬉しそうにして、
私の腕を引っ張り連れていかれた。
ーどこに向かっているんだろう?
不思議に思いつつ着いていった。
「ここです!」
えみりにドアを開けてもらい入ると、
下着屋さんだった。
「可愛い下着だねー
えみりに似合いそう」
「ふふ。
私ではなく美優様にですよ!
いつも実用性重視のものを身に付けているようだったので、お節介だと思いつつ来て貰いました」
「わ、私?
でも私には可愛すぎる気が…」
「そんなことありません!
これとか、これとか、これも!
少なくとも今かごに入れたものは全部似合います」
えみりが鼻息を荒くして熱弁してきた。
私は圧倒され、
じゃあ買ってみようかな…と呟くと
「良かったです!あと、こんなのもどうですか?」とかごに追加された。
そこには、さっきの可愛い系とは異なり、
セクシーで面積の少ない下着が入っていた。
「こ、これ全然隠れない気がするんだけど!?」
「それがいいんですよ!
たぶん恭平様喜ぶと思いますよ」
ー恭平様が?
いや恭平様の前でこんな下着付けられない…
でも、こういう下着を身につければ、
この前みたいに隣でぐっすり眠られることはないのかな?
正直本当にこの下着に効果があるかはわからなかったが、少しでも可能性にかけてみたい。
「全部買ってみようかな…」
「はい!では、お会計してきますね!」
私が呟いたのを聞いて、
すぐにえみりがお会計へと行ってくれた。
ーとりあえず、着るかどうかは別として旅行に持って行ってみよう。
そして、旅行中に恭平様とちゃんと話し合おう。
楽しみなだけだった旅行だったが、
だんだんと緊張してくるのがわかった。




