告白3
私は恭平様が帰ってから、別の意味で眠れなくなった。
ー恭平様が好きと言ってくれたこと、
それが信じられない気持ち、
色んなことが頭の中でごちゃごちゃしていた。
恭平様は私が寝込んでから優しくなった。
ー何がきっかけで好きになってくれたんだろう。
寝込んで可哀想になって?
そもそもなんで最初拒絶されていたんだろう。
私のこと女性として好きなのかな?
この前一緒に部屋で寝たとき、グッスリ寝てたし…
告白されたことを喜びたいのに、
ネガティブなことばかり出てくる。
色んなことが頭をぐるぐるしたが、
自分で考えても答えは出なかった。
ー翌朝、朝食をとるためにリビングに行った。
私の顔にクマができていたからか、
母が心配そうな顔をしていた。
「そういえば、美優はいつ頃帰るの?」
「うーん、まだ決めてなくて…」
正直このまま帰らないつもりだったため、
本当に何も考えていなかった。
「色々考えてもわからないことはあるよ。
話し合わないとね」
母に恭平様とのことを相談したことはないのに、わかっているような素振りに驚いた。
「お母さん、長く生きてるからね。」
驚いた顔をしている私を見ながら、
得意げに言われて、思わず笑ってしまった。
ー話し合わないとわからない。
どれだけ頭の中で考えても、恭平様の気持ちなんてわからないだろう。
「いきなりだけど、今日帰ろうかな」
「いいと思うよ。馬車用意するね」
それから急いで朝食を食べて、
自分の部屋に戻り、帰る準備をした。
ー帰ってから恭平様と話し合おう。
そう決意して、
荷物を取り、馬車に向かった。
「いきなりごめんね、行ってくるね」
「うん。気を付けて。
お母さんはいつでも、あなたの味方だから」
ーそう微笑まれて、勇気が出た。
母と別れた後、馬車に揺られながら景色を見ていた。
こんな長い距離を乗馬して来てくれたんだよな。
恭平様が何を考えているか、
正直わからないところもあるけど、
それだけは間違いない事実であり、
忘れてはいけないなと思った。




