【累計10万pv感謝】悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが？

第1章 誤解

初恋の人と結婚3

ーあれからもう、4年も経った。

あの時は仲の良い友達が出来たと思っていた。

ただ、

あれから何度も恭平様のことを思い出してしまい、

「優美」と呼ばれたことを反芻(はんすい)していた。

ーちゃんと自分の名前を伝えて、

呼んで貰えればよかった。

一時の思い出としておこうと思っていたのだが、最近になって恭平様と政略結婚の話が出た。

向こうは、

【作物を育てる知識、作物の輸入目的】で、

こちらは、

【作物の輸出、金銭目的】ということで、

需要と供給が合った。

これから取引するに当たって、

お互い結婚すれば、更に絆が強くなるのでは？と私の両親が強く縁談を勧めたらしい…

私が恭平様に恋をしていることばれていて、

一応私のためを思って勧めてくれたようだった。