目覚めてから3
夕飯には私がレシピを渡し、
料理人の方々が作ってくれたスープもでてきた。
「これはコックが作ったのか?」
「はい。おいしいですよね」
ースープをー口飲んだが、
自分の作ったものと変わらなかった。
…むしろ、今日のスープの方が美味しかった。
私のは素朴なお母さんの味という感じで、
今日のスープはプロが作ったレストランに出てきそうな味で、パワーアップしていた。
「…今度はきみに作ってほしい」
「…え?」
ーどうしてだろう、素朴な味の方が好きなのかな?
恭平様に真っ直ぐ目を見られて、
「わかりました」と伝えたら、
恭平様は満足そうな表情をしているようにみえた。
「そういえば、農家のものたちが君に感謝していた。
肥料を変えてから、作物が元気になったみたいだって」
「本当ですか?良かったです!!!」
ー嬉しくなって、思わず前のめりになって笑顔で答えてしまった。
私が熱で寝込む前のときみたいに。
馴れ馴れしかったかな?おそるおそる恭平様の顔を覗き込んだ。
「やっとその顔を見せてくれたな。」
恭平様は嬉しそうな表情で微笑んでいた。
ー恭平にとっては深い意味はないはず。
きっと元気になって良かったという意味なんだろう。
ドキドキした気持ちを悟られないよう、私は黙々と夕飯を食べ始めた。
「「ごちそうさまでした。」」
前みたいに同時に言葉を発した。
あの時と違って、
恭平様は柔らかい表情をしていて、
私はどんな表情をしていいかわからなかった。




