目覚めてから2
ーえみりと庭を散歩中、
「君も散歩なのか」と恭平様に話し掛けられ、
恭平様がこちらに歩いてきた。
今までの私だったら、『一緒に散歩しませんか』と誘っていただろう。
ーでも、
必要以上に関わらないと心に決めたし…
私は、
「はい。でもちょうど帰るところだったんです。
まだ体力に自信がなくて…」
そう言って立ち去ろうとした。
ー本当は散歩し始めたばかりだし、まだまだ歩ける体力はある。
ただ必要以上に関わって、
もう傷付いたり、恭平様のことをこれ以上好きになりたくない。
恭平様が少し狼狽えたような顔をしたあと、追いかけてきて、
「だったら、私が送っていく。…だめか?」
と聞かれた。
「で、でも近くなので送ってもらうほどではないですよ…」
「私が送っていきたいんだ」
ー思わずドキッとしてしまった。
深い意味があるわけではないのに。
「で、ではお願いします」
「ああ。」
恭平様を見るとすごく嬉しそうな表情をしていた。
一緒に戻っているとき、
私が熱で寝込んでいるときに、
恭平様が部屋に来てくれたときのことを話してくれた。
「あのとき、いきなり目を瞑ったから、
本当に…大丈夫か心配だった」
ーなるほど、
私の部屋に来てくれたとき、
そういうことがあったから、必要以上に心配してくれてるんだな。
勘違いしてはいけない。
「ご心配おかけして、すみません。」
「いや、大丈夫だ。
君が元気になってくれて本当に良かった。
じゃあ、…また夕飯で会おう」
そう言って、
私の部屋まで送ってくれて、外に戻って行った。




