【恭平side】熱5
ー翌日、美優の母親が来てくれた。
美優の部屋に行く前に話があると言われ、
来客室で話すことにした。
「ストレスと聞きました。
やはり美優には令嬢生活は難しかったのかもしれません。」
「支えることができなく、すみません。」
「いえ、恭平さんを責めていわけではないですよ。
ドレスとは無縁の生活を送っていて、
畑仕事が大好きな子なので…」
ー畑の知識があるとは思っていたが、
畑仕事が好きなのか?
それと、ドレスとは無縁?
貴族であんなドレスを着ていたのに??
「でも、結婚した日素敵なドレスとアクセサリーを身に付けていましたよね?」
「いや、あれは祖母の形見なの。
美優はドレスに興味がなく、そこにお金使いたくないと言ってたからね」
ーそうだったのか。
『ドレスやアクセサリーでお金を使いきってしまうと困るからな』
あのときも酷いことを言ってしまった。
「でも恭平さんのそばだから頑張れているんだと思いますよ。
これからも美優をお願いします」
私が暗い表情をしているのに気付いてか、
美優のお母さんがそう言ってくれた。
ー私にそんな資格はあるのだろうか。
でも、美優が目覚めたならこれまでのことを謝って、支えていきたい。
…美優のそばにいたい。
そう思いつつ、「はい」と答えた。




