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【恭平side】熱2
「失礼します」
ー例のコックが入ってきた。
「私と美優さんは密会していたわけではありません。
秘密にして欲しいと言われてましたが、
『恭平様へデザートを作りたいから手伝ってほしい』と頼まれ、一緒に作っていました。」
ーデザート?
美優が…令嬢が料理なんて作れるのか?
「これが、そのデザートのケーキです」
出てきた果物のケーキは少し見た目が崩れており、たしかにプロが作ったものとは思えない。
ー本当に美優が作ったのだろうか?
そう思いつつ、一口食べると、
スープのように優しい味がした。
「悪かった、下がって良い」
コックに伝えて、
私は一気にケーキを食べきった。
ー私はなんて酷いことを言ってしまったのだろう。
明日美優に謝ることを決意した。




