ケーキ作り
翌日も昨日のスープの残りを出してもらった。
恭平様は今日もスープを含めて完食していたが、
結局スープは自分が作ったと言うタイミングを逃してしまった。
ー味は気に入ったみたいだったので、
次はデザートを作ってみようかな。
デザートを食べてもらったときに、
スープも自分が作ったことを伝えよう!
ーそう思ったが、
デザートは作ったことがなかったため、
料理人で一番歳が近い、大輝さんに手伝ってもらうことにした。
「すみません、仕事もあるのに」
「お嬢様の頼みならなんでも聞きますよ。
喜んでもらえるといいですね」
そう言ってもらい、
2人で畑で収穫できた果物を使ったケーキを作り始めた。
大輝さんが助けてくれたおかげで、
不慣れな私でもあっという間に準備ができた。
ー私がメインで作っていたため形は悪いが、
味は絶対美味しいはず。
ケーキをオーブンで焼いているのを待っている間に、
2人で座って談笑していた。
大輝さんは、
私の兄のような存在の幼なじみと感じがにていて、すごく喋りやすかった。
「絶対完食してくれますよ。
そしたら、もっと仲良くなれますね。」
「そうだといいんですけど…」
恭平様が美味しそうにケーキを食べることを想像して、ニヤニヤしていると、
「何してるんだ」と恭平様がいきなり料理室に来た。
どうしよう、デザートは秘密にしようかと思ってたのに…
「え、えっと…」
「ふっ、やっぱり君は、最初に思った通りの人間だったんだな。」
「?」
「俺は君を好きになることはない。
これからは、必要以上に話し掛けないでくれ」
ーなんで。やっと仲良くなってきたと思ったのに。
恭平様が私の顔を見てビックリしている。
気付いたら私は泣いていたみたいだった。
「わかりました」
「ご主人様、勘違いしてます」
大輝さんが言ってくれそうになったが、
私は
「大丈夫です。すみませんが後片付けお願いしますね」と大輝さんに言って、
走ってその場を後にした。




