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プロローグ

初投稿です。大目に見てください。

仕事辞めたい、こう思うのはもう何度目だろうか。


そう思いながら家へと足を進める。


別に大したことがあったわけでもない、ただミスをしてしまうとか、職場の人と趣味が合わなくて話し辛いとか、その程度のことなんだがこうも心に来るとは思わなかった。


今日もマニュアルの通り仕事進めていたのだが、ちょっと特殊な事例だったらしく『わからないならなんで相談してくれなかったのか』と注意を受けてしまった。


以前ミスした時も『もう数ヶ月勤務しているんだから注意される前に気づかないと』とか『求めるレベルよりできてなさすぎる』と言われていて、それを受けても何もできていない自分がとてもショックだった。


「あぁ…明日の仕事どうしよう…」


もうサボってしまおうか、そう考えたが休んだ時のことを目を閉じて想像し


「いや、無理だよなぁ…」


ため息をつく、目をつけられているだろうしそんなことをしたらさらに立場が悪くなるかもしれない、それにこんなことでは転職したとして何も変わらないんじゃないか。


そんなことを考えながら顔を上げると


「!?」


辺りが真っ暗になっていた。


何もない、自分の体さえ見えない程の暗闇、ここまで行くともはや暗闇というより黒いといったほうがいいほど何の光も通していないような場所だった。

そんな空間だからか何も見ることができず自分の体すらも見えない状態に俺はパニックになって動けないでいた。


(は?なんだこれ、どういう状況だ、何も見えない、目が見えなくなったのか?、どうしようどうしようどうする)


そんな考えが浮かんでは消えていき、立ちすくんでいると、徐々に収まってきて落ち着いてきた。辺りを見渡すが何もない、暗闇が延々と続くだけで何もない、耳を澄ませてみても自分の身じろぎをする音は以外は聴こえてこない。


とりあえず危険なものはなさそうなので自分の状態を確認する。

何も見えないから触覚で判断するしかないが服は変わっていないし、ポケットの中身もそのまま、ビジネスバッグも持っている。

何もなくなっていないことに安心しながらポケットからスマホを取り出してみる。

スマホの明かりがあれば暗闇を照らせるはずだ。


しかし画面を触ったりボタンも押したりしたものの何も見えない、手探りで操作すると写真の撮る音はしたので起動できているはずなのだが。


「これはもう手探りでも動くしかないってことか…」


そう呟きながら恐る恐る1歩踏み出す。

特になんの抵抗もなく進むことができた。


よかった、1歩進んだら床がないとか壁があるとかで移動すらできないということは無いみたいだ。


そうして俺は慎重に動き始めた。

探索してる間に気づいたが、この空間は黒いだけで平坦で壁もなくただただ長いだけの意味の分からない空間だった。

さらに長く歩いているはずなのにまるで疲れていない、お腹も減らない、そして自身の精神状況もおかしくなってない、むしろさっきまでより落ち着けているし、体も心なしか軽い。


疲れていない、お腹も減らないのは当然おかしいが、人は何も見えない真っ暗なところに閉じ込められると精神衛生上よろしくないと聞いた事があるのに何もない。


…なにもない時点でそれはそれでおかしくはなってるか。


そうして時間だけが進んでいく、だけど依然として何も見えない、跳んでみたり、寝転がってみても何もない。

少なくとも今すぐにどうにかはならなそうだったので自分の状況を整理する。


・歩いてたら暗闇に落ちた


・瞬きの瞬間だったのでどういう状況で落ちたのかわからない


・とりあえず歩いてまわったが真っ暗なだけで多分何もない


・死ぬようなことはなさそう


これくらいだろうか、いや本当にどうしたらいいのかわからない、ここから出ることができるのだろうか、というか出れたとしてもどういうことになるんだろう。

とりあえず仕事とひとり暮らしは失うことになりそうだが…めっちゃ怒られそうじゃない?


とかそんなことを考えていると


突然ミシッという音と共に暗闇に亀裂が走った。


急な光に目を細め腕をかざす、そのまま亀裂の向こうを見ようとした瞬間。


亀裂に体が吸い込まれる。

突然のことに抵抗できずそのまま吸い込まれて光に包まれる。


「ぐっ…眩しっ!」


目が開けられない程の強烈な光、黒に慣れてきていた目にはとんでもない刺激で、しばらく光に耐えていると、だんだんと葉が擦れる音、風の感触、土の匂いを感じとれてきた。


そして目を開くと、そこは、森の中だった。


「どこだここ…?」 


などと呟きながら俺は少しワクワクしていた。

だって夢だとしてもこんなこと一生ないだろうものだ、小説や漫画やアニメで見るようなそんな非日常。


なにもない自分がまるで何か特別なものに慣れたかのようで、とても嬉しかった。


「よし、行くか…!」


そう呟いて森の中へと進むのであった。

次回、何かが起こる

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