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第十部 第三章 

「3000年って……日本が無いじゃない」


「だから、眉唾だと言っている。だが、それを意味するものとして口伝で奇妙な文字や不思議な物が残ってるんだ」


 天音の疑問に大悟が苦笑して話す。


「ああ、姿が変わるものか? 」


「え? 」


「いや、普段は人間だけど、人間じゃなくなるものとかあったろ」


「へ? いや、俺は知らんぞ? 」


 陸の軽い言葉に大悟が驚いた。


「そういうのが一部居たと思うけど」


「俺のとこは、こう、へんな呪物で使うとバリアみたいな空間が出る奴とか……」


「ああ、それな。それは知ってる……」


「ヤバいな……。全然諦めて無いのか。未だに故地を取り戻す気でいるんだ……」


 大悟が人間じゃなくなるものを戦闘に使うものだと判断してドン引きしている。


「故地? 」


「故地って? 」


 慎也と健のキラキラが止まらない。


「いや、三千年前に平和に異界で暮らしていたのに、ある日、仲間だった異民族と言うか……」


「禍津とか言う不思議な人間みたいな奴等だろ? 良く似てるんだよ。伝承と。この世界も」


「そうそう、異界の仲間だった怪物達に侵略されてな。平和だった世界が一変して、それで自分達の国も何もかも破壊されて奪われた。それで、あの日本に逃げて来て、同じような人間の社会に溶け込んで、彼らを使って、あの天国のような世界を取り戻すのだって言う話。まあ、巻き込まれる人間達からしたら凄く迷惑な話だよね」


「……そうか。やはりそう言う話になってるか……」


 大悟が呻く。


「え? 違うの? 選抜されて修行とかやらされてる時に、無茶苦茶言われるよ。あの平和な世界を取り戻せとか。あの天国のような故地を取り戻すのだとか……」


「うちは、もう忘れて日本と言う国でやって行こうって思った連中の集まりだ。それで分派したんだ」


「なるほどな。三千年前とか何時だよって思うもんな。当たり前だ」


「違うんだ。実はもうひとつ理由があって……」


「どう違うんですか? 」


「何が違うのかな? 」


 相手にして貰えないけど、横で聞いていて目をキラキラさせている健と慎也が横から突っ込んで来る。


「いや、実は世界を滅茶苦茶にしていたのは我々だったって伝承になってる」


「は? 」


「一族の中にとてつもない怪物が現れたと。そいつは魂のように移動出来て、人を乗っ取ることも出来たとか……。それが異様な不思議なものを作り出して、さらに人族を使役して好き勝手をした事が原因だとか。それで世界が滅びそうになって、禍津族とか言うもの達の中心の禍津大神と呼ばれるものを怒らせたとか」


 大悟が淡々と話す。


「……何故。彼らは禍津大神様をご存じなのだ? 」


 画面でその様子を見ていた獣魔神ライが呟いた。


 それを陰に隠れていた迷い人があちゃーって顔を手で隠していた。


 あらすじをまだネタバレになるのでしなかった本来の部分に戻しました。


 ちょっと、まだ早いかもしれないけど。


 ご存じの通り、これはアチアチカップルのやり直しなんで、そんな感じになります。


 とにかく、後はなるべく真面目にギャグに突っ走らないようにしないと。


 すぐ、私は突っ走るので……。


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