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最終部 第二章

 暁が日葵と宗明を連れて、再度こちらの世界に磐座の遺跡を使って転移して、最初に凄まじい四季のテレパシーのような言葉を聞いて止めるように叫んだ後に聞こえてくる子供の陸と四季のやり取りが難解すぎた。


 暁がそれで途方に暮れる


「どうゆう事? 」


 横にいる日葵と宗明に聞く。


「いや、レベル高すぎてわかんないですね」


 日葵が真顔で答えた。


「多分、鬱みたいにさせて自殺するように呪を陸に四季はかけていたわけだな」


「ああ、それは分かる騙されたって事を増幅させて、まあ鬱にさせて死なせるって事だと思う」


 暁が宗明に答えた。


「問題は、その時に騙されたことに対しての憎悪も出るから、騙されたってショックな事の方を心に増幅させないで、その騙された憎悪の方を心に増幅させるって事じゃないか? 」


「それを共有で拡散? しかも、洗脳の共有の流れで皆に逆流させるとか言ってないか? 」


「聞いたことない技術ですよね」


「いや、俺も初耳だ。実は宗主としての口伝は内々で祖母と母から、もしもの時にと聞いてたんだが、そんなの聞いたことない。神の話でもない」


 日葵に暁が唖然として突っ込んだ。


「レベル高すぎだろ。人間の範疇じゃない事を言い合ってないか? 」


「しかも、子供の陸と四季の双方がそれを理解して話し合ってるのは凄いって言うより、怖いな」


 暁がため息をついた。


「いや、それはいいんですけどね。なんか、変な感覚ありませんか? 」


 日葵が呻く。


「ああ、心に何か流れ込んでくるような感じだ。胸が焼けるようだ。裏切られたのか? 俺達は四季に……」


 宗明が悲鳴のように呟いた。


 胸を掻き毟る様な行動をとった。


「糞野郎! あいつ! いつも俺に相談したりして俺は優しくあいつに教えてやったり助けてやったりしてたのに……」


「ああ、やっぱり! 四季っ! だからてめぇは嫌われるんだっ! 」


「糞ぽけがぁ! 俺とは全然付き合い無かったのに、あの野郎っ! まさか、俺にまでぇぇぇ! 」


 暁と日葵と宗明が叫ぶ。


「やっぱり、俺にも洗脳をかけてたかぁぁぁ! 糞がぁぁぁぁぁ! 憎しみがぁぁぁぁぁぁ! 」


「許さないっ! 許さないっ! 私なんて単なる同僚なのにぃぃぃ! 」


「俺なんか分家のトップであいつとは挨拶しかしてないのにぃぃぃぃぃぃぃ! 何で俺に洗脳とかしてんだよっ! あの糞がぁぁぁぁ! 」


 暁と日葵と宗明が叫ぶ。


 凄まじい憎悪に飲まれたような顔に変わった。


「「「殺すっ! 」」」


 そう全員が一斉に叫ぶと走り出していた。


 四季の元に。




 





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