第十八部 第七章
「いや、とにかく、四季さんを助けるために変化したんだけど、心を折る様な話はしないで欲しいんだけど……」
陸が真顔で健達に突っ込む。
「まあ体毛とか生えてるから違うし、それでどうとは言えないのですが、あまりに容姿が似ていたもんで……」
「これから戦いに行くのに、物凄くやる気がうせてしまうから……」
「私的には陸殿へのエールですが……」
「うん、まあ、ありがとう」
そう陸が困ったように答えた。
「微妙に話がずれるよな」
「そういえば、葛西教頭があいつはああいえばこういうし、話し合いしてもドンドンずれて行くんだって愚痴ってたぞ」
大悟が思い出したように陸の為に番外組を作った葛西教頭の話をしだす。
「ええ、そんな事言ってたの? 」
「私にもみどころが無くて、どう指導したら良いのかわからんって愚痴ってたよ。多分、私が試験で眠って赤点になった時に、申し訳ないけど、あいつらの指導を幼馴染だし手伝ってほしいとは実は説教の時に言われてた」
天音もそう苦笑した。
「はああ? そんな話あったのか? 」
「まあ、あの葛西教頭は凄い生真面目だからなぁ。それでお前に厳しかったのもあるし」
大悟が苦笑しながら説明した。
「そう言えば、生徒がいなくなったって休職してまで、その葛西教頭ってお前達を探してるぞ。それは大丈夫だからって政府の方から言わさせたのだが、それでもと探してるそうな」
「マジで? 」
鏡の中の宗主代行が今の状態を教える。
「じゃあ、家族の方とか大丈夫なんですか? 」
「一応、事情は内々で政府の方から話がいってる」
「いや、死んでたらどうすんの? 」
「神代家以外はちゃんと監視つけてる」
「俺らは無しかよ」
「宗主は仕方ないだろ」
「冷たいよね。神代家って」
子供の陸が宗主代行と陸の話を聞いて呟いた。
「まあ、そこは今後は宗主なのだから改革していってほしい。私は陰険さを減らすだけで精一杯だった」
「全部、洗脳するか」
「そうだね」
宗主代行の話を陸と子供の陸が笑って答えた。
「いや、だから。そう言うとこだろ? 問題って」
大悟が呆れて突っ込んだ。
腰がギックリ腰でやばいのに、当分連続出勤なんで、ひょっとしたら、上旬まで投稿がとびとびになるかもしれません。
ご容赦くださいませ。




