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第十四部 第四章

「俺の子供の時ってあんなだったんだ」


 そう陸が感心したように呟いた。


「いやいや、自分がもう一人いるってどんな感じなんだ? 」


 大悟が突っ込んできた。


「というか。強引に知識と記憶の共有された。向こうのが強いみたい」


「そんな事できんの? 」


 天音が驚く。


「というか、それだと、やはり陸の心に潜んでたんじゃないのか……。まるでホラーだな。どこにいたんだろう」


 そう大悟が考え込んだ。


「人間関係からその辺りの状況の変化も確認してきた。逆に驚いたのが、あの魔法使いの女の子って、御門凜なんだ。確かクォーターだ。御門家があまり神代の血とか縁戚の血ばかりだとよくないってんで、海外の異能の血統だか知らんけど白人の血を入れたんだよな。あそこの娘だ。強制的に共有されたときに覚えろって感じで情報が流れ込んできた」


「はあ? 親戚なの? 」


「あれが? 」


 慎也と茜が驚いて突っ込んできた。


「そうそう、俺は覚えてなかったんだけど、俺が男の正統候補として修業してるんで、宗主になる夢を持っていたから、ずっと恨んでたらしい。それで俺を殺しに来たんだと」


 陸が他人事のように笑う。


「いやいや、冗談じゃないよ! 」


 天音が怒る。


「つまり、今回の件はその巻き添えという事ですか……」


 健も呆れたように呟いた。


「というか、あの戦闘的な考え方って戦闘型の神人(かみびと)だよね。それに女神エルティーナの加護も加わってんのかな? 」


 不思議そうに陸が呟いた。


「いや、加護はもらっているが、本来は神人(かみびと)だ。そう言えば、宗主からお前を孫が良く思ってないので気を付けて欲しいとは言われていたんだ……」


 そう首を振りながら、意識を取り戻したらしくて、月兎(ルナ)が答えた。


「いや、知ってるなら、こっちに俺を来ないようにさせて欲しいんだけど」


「今回の件がイレギュラーだから、どうとも言えない。そもそも、あの子供の陸はなんなんだ? 」


 月兎(ルナ)がそう聞いた。


「どうも、子供の時に一度覚醒してたみたい。それで多重人格的に魂と魄にあわせて、二つの精神に分けて存在させて、背後の封印されてる御方に気がつかれないように、俺の覚醒する部分を一度閉じて、性格を変えて抑え込んだって考えが流れてきた」


「はあ? 何のために? 」


「完全に覚醒する前に神を殺すって言ってたと言うか考えが流れ込んできたと言うか……」


「ななななななな! なんでだ? 」


 月兎(ルナ)が想定を超えた答えに動揺した。


 岩魚もキメラなのに凄い顔をしていた。


 

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