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運命のカルナ ~蓬莱山のキセキ~  作者: 紫空 ソラ
序章
3/59

第3話●透き通った赤い髪の少女

タッタッタッ


音が発生した方へ着くと、そこには1人の少女がうつ伏せに倒れていた。


透き通った赤い髪の少女だ。


全身に多くの擦り傷があり、気絶している。


「これは大変だ。直ぐに手当しないと」


急いで少女を家までおぶっていき、家まで運び、擦り傷の手当をして、布団で寝かせた。


まだ、意識はない。


少しして、少女の姿をよく見てみると、見たことの無いような綺麗な服を着ていて、手には1冊の書物を握っていた。


基仙書きせんしょ、なんだこれ?」


僕は少女が握っていた基仙書という書物を、そーっと手に取ろうとした。


と、その時


「あれ、私は…… ここは何処?」


「おっ、目を覚ましたか。ここは僕の家だよ。

君が野菜畑で倒れていたから、家で手当したんだよ。はい、これ飲む?」


叶人は自家製の野菜スープを少女に与えた。


「あ、どうもありがとう 」


少女は勢いよくスープを飲み干した。余程空腹だったのだろう。


「あのー、えっと、君は一体何者なんだい?


見に纏まとっている服だって、この都市のものでは無いだろう?」


「私はコノハ。何者かは教えられないの

わざわざ助けてもらったのにごめんなさい」


そう言うとコノハは口篭くちごもってしまった。


「うーん、誰にも言わないから教えてくれないか?」


「すみません。 どうしても言えないことなの」


そう言うと、また口篭もってしまった。


「じゃあ、満腹になるまで飯食べていいから、その交換条件として教えてくれないか?


さっきから、ずっとお腹鳴っているぞ」


コノハは赤面した。


そして、下を俯きながら、静かにこう言った。


「絶対に他の者に話さないと約束してくれます?」


「あぁ、勿論だ」


そう言うと、コノハは深呼吸して言った。





「私は、蓬莱山に住む仙人です」


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