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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

男女混成野球大会開催!

誰かが言った、高校野球では男子だけが主役で、女子は男子のサポート役にすぎないというのは、もはや時代錯誤(じだいさくご)であると。


かといって、女子の高校野球の大会や、女子のプロ野球のリーグ戦もあるにはあるが、男子と比べると注目度は比べるべくもなかった。


そこで創設された大会というのが、この大会だった。


『第1回男女混成チーム全国高等学校野球大会』


という名称で始まった。


そしてこの大会の主催者による説明会が開催され、報道陣や、各学校の関係者、生徒の保護者などが集まり、会場は大勢の人でごった返す。


しかし当初は物議をかもした。多くの人々は、男子選手と女子選手を同じフィールドに立たせることに懸念をいだいていた。


「こんなこと、ましてや野球では日本で初めての試みだろう。」


男子選手には、女子マネージャーとの恋愛や交際を禁止しているところもあるというのに、それが理由の一つだった。


男子選手と女子選手が恋愛や交際に発展し、恋愛にうつつを抜かす、あるいはそれがもとで選手同士のトラブルになる。


あるいは、女子選手が男子選手の性的欲求の対象になり、男子選手が女子選手に対して性暴力を行うなどの懸念があるとの意見が出された。


それに対して主催者側はこう答える。


「あくまでも、恋愛対象者と、部活動におけるチームメイトとは、全く別の扱いであると考えます。」


「しかし…!」


「世界の潮流は、今や男女混成競技を当たり前に行える環境にあります。

欧米をはじめとする先進国は、男女混成競技において、強豪国としての地位を築いているところもあるんです。

ですから日本だけがその潮流に乗り遅れてはいけないんです!

それでなくても日本は今や、周回遅れの有り様なんです。

だから、この男女混成全国高等学校野球大会を、なんとしてでも成功に導く必要があるんです!」


主催者は熱く語った。




そんな主催者たちの努力をしり目に、当事者となる生徒たちは黙々と野球の練習や、そのサポートに励んでいた。


男女混成野球大会への出場を目指す、そんな学校の1つ、『天下獲原(てんかかくはら)高校』の野球部。その野球部に所属する男子選手の1人である、蛍原三喜雄(ほとはら・みきお)と、同じく男女混成野球チーム所属の女子選手の1人、譲原綾乃(ゆずりはら・あやの)もまた、大会出場を目指して黙々と練習に励んでいたのだった。


三喜雄「いよいよ男女混成の野球大会が開催されることになったそうだ。

僕ら、一緒に甲子園を目指すチームメイト、仕事のパートナーとしての関係だから。

別に恋愛関係とか、そういうことにはならないから。」


綾乃「私もプレイヤーとして立てるのね。

いつもそう。いつも女子は男子のサポート役。

何のスポーツでも、いやスポーツだけじゃなくて何でもそうよ。いまだに男子はそういう考えなんだから。

かといって女子野球は弱いし、全然注目されないし、普及させようという気があれば、とっくに普及してるわ。

だから、私はこの男女混成野球大会に賭けたいの。」


この高校チームの愛称は『高校野球のコード・ブルー』。


青いユニフォームから、そう呼ばれる。


目標は、ただ一つ全国制覇だ。もっとも参加校はまだまだ少ないのだが…。



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― 新着の感想 ―
[一言] 男女混合チーム・・・ エロ妄想しか、思い浮かびません。 (脳が腐っているから)
2018/11/16 09:59 退会済み
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