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『争奪戦の開幕』

そいつは急に目の前に現われた。

そいつの風貌はカラフルでごちゃごちゃしたものを着ていた。

あと、見るからに全体的の筋肉量がヤバそう。

ムッキムキ、マッチョってやつだ

なのに、三日月が三個付けたような仮面を付けている

笑ってると思いきや、思いっきり不機嫌な顔になっている。

目の部分の三日月の丸いところが下を向いているのだ。


これは………ピエロなのか!?



俺、紀伊祠きいし或樹あるき

16歳

現在、2073年


ちょっとものを作るのが好きなただの高校生二年生

友達も多くなく、いや少なく…………かなり少なく、もちろん彼女もいない。

部活も入っていない

趣味は………親戚の経営する鉄工場の手伝い?かな

ほんとにただの高校生だ


ちょっと俺の素性を話そうか


俺は元々金属系の工場の工場長の息子だった。

小さい頃よく工場につれていってもらい、小物等を作ってなどとせびったりしたもんだ。

鉄が溶けていくことや固まること、削ること

それらのことすべてに感動、興奮していたのだろう

しかし、元々、ということは、今はもうない。

経営がうまくいかず小6の頃、親に倒産のことを告げられた。

当時突然のこと過ぎて、え?としか感じなかったのを覚えている。

しかし、半年後工場が解体されていくのを見て初めて実感した。


もう、なくなるのだと。


その辺はもういいか


そんな俺の目の前に現れたピエロ(?)は見た目とは裏腹にとても高く明るい声女性のような声でで衝撃的なことを発した。


『さあ!モテたい諸君!

これから私、惹神じゃくしんドロウピエロ主催のMOTE period competition

すなわち!モテ期争奪戦を始めます!!』


は?惹神?…てか声あってなさすぎてキモいな、なんでそんなに声が高いんだ

それにモテ期争奪戦?

なにいってんのこいつ?


色々な疑問が頭によぎる


『モテ期争奪戦とは!

簡単に言うと勝ち残れば現実世界でモテることができる。

モテるということが賞品の大会みたいなものです!』


なんだと!?

俺なんかにも参加権はあんのか!?


早速食いつくぼっち童貞


ほっとけ!


『もう気づいている人もいるかもしれないですが、今あなた方がいる場所は現実世界ではありません!

私、惹神ドロウピエロが作った時間という概念が違う世界


人惹世界アトラクトワールド


今、この世界にいる方々は全員、モテたいという願望を持った方々です。

ぶっちゃけ全員「敵」です!

しっかーーし!敵を仲間にできないとは限りません!

昨日の敵は今日の友ってね!

仲間を集めみんなで勝ち残るもよし!

仲間を集めてパーティーやギルドもじゃんじゃん作ってください!

ですが!良いこともあれば悪いこともあるってね!

仲間を増やせば勝てる確率も上がるかもしれませんが、逆に裏切り等の確率も上がるということも頭にいれといてくださいね!

そ、れ、と!

もうひとつデメリットがあります。

それは、最後まで生き残ったパーティーがあったとするとモテる対象が複数になるため賞品を山分け、ということになるということです!

分かりやすくいうと一人で勝てば歩けば周りの人が一斉に振り替えるぐらいモテるけど二人三人と多くなれば多くなるほどその振り替える人数がすくなくなるってこと!』


………色々言いたいことが多すぎるんだが。

まず、ここは現実世界じゃないってのは………


それを確認するために周りを見渡す。

そこにはピエロを見て唖然とするもの、自分と同じように現実を確認しようとキョロキョロするもの、そして、現実を認識し行動に写そうとするものまでいた。

そして、俺も確証を得ようと近くの開店前のファミレスに掛けてあった時計を見てギョッとした。


8時の状態から一切動かないのだ。


それでもまだ時計が止まっている可能性はすてきれなかったんだがファミレスのガラスの反射で見えた光景のおかげで一瞬にして無くなった。


「なっ!?」


反射して見えた光景は自分と隣で歩こうとして止まっている女性だった。


それで、時計が止まってる可能性は無くなった。

が、そんな人がいれば誰だって気付くはず。


しかし、実際に隣を見ると誰も存在していないのだ

そう、反射していれば見えるが実際には見えない。


俺はもう確信せざるをえなかった。

これは現実であって現実ではないという矛盾の世界なのだと。

ということは、こいつのほとんどと前ではいかなくとも本当のこともいっているってことなのか……


『次はルール説明!

相手を、この世界で消滅させる、戦闘不能にする、降参させる。

これらの三つが勝利条件です!


一回この世界に来たら、敗北するか、

この世界に来てから三時間経つこと!

ついでに今回の参加者は1226万人です!


そして~今回の最後まで生き残って報酬を受け取れる人数は一人から15人までとします!!


どんなにこの世界で物を壊しても終了時、つまり現実世界に帰った瞬間には何事もなかったかのように戻りますから安心してぶっ壊してくれて構いません


ただし!この世界で起きた、いざこざを現実世界に持ち出した参加者にはこれ以降のモテ期戦争の参加権を永久剥奪。

さらに、私からの「罰」もあるので注意してね!』


さ、参加人数多いな

1226万人……

すげぇ


それに、現実世界でのいざこざ防止か

それに「罰」という部分を強調していたことが何やら気になるが………


『それでは!最後に参加者たちへプレゼントだ!受け取ってくれ!』


そして………ピエロが指をならした。


「何を……ぐぁっは!な、なにがぁああ!!?」


次の瞬間に頭に激痛がはしった


周りの人たちにも同様に激痛がはしっているようでバタバタと倒れていく。


それは、とても長い時間続いた。

いや、実際は十数秒だったかもしれない


その時間は地獄のようであった。

しかし、その地獄も終わりが来てくれ…


「ぐがぁあ…うぐぐ……なんだったんだ」


『参加者皆様に強制覚醒をさせました!

その痛みは代償ということですので!』


「なん、だ、と」


周りから苦しげなブーイングが飛ぶ

だが、ピエロはそんなことをまるで気にしないかのように言葉を続ける。


『強制覚醒というのは、あなた方がこの世界で強制的に異能と呼ばれる力が使えるようにする準備みたいなものです!

そして、これをならした瞬間からあなた方はこの世界で異能を使えるようになります。』


そう言ったピエロの指はいつでも指パッチンできるようになっている。

その動作は先程の強制覚醒とやらのときにやっていたのを知っているためトラウマになりかけていた。

いや、もはやなっていた。


「ちょ!まって!神様とやら!」

『神様とやらとは失礼なやつだね!でも許してあげちゃうぞ!』


人差し指を立てて「きゃは!」とか言いそうなポーズをとるおっさん型ピエロ

たぶんおネエが入ってると思う。


『で?君はどんなことが聞きたいのかな?かな?』


………うぜぇ


「いや、たんにその指をならしたらまたあの痛みを味あわなきゃいけないのかってことだけだ!」

『いやいやーもう準備はしてあとは開くだけだから痛くないよー………たぶん』

「おい!今たぶんとか言ったか!?言ったよな!!」

『問答無用でーす!』


パチン!!


一切の慈悲もなく神、なんとかピエロは軽やか音をならした。

そして、次の瞬間に来るであろう激痛から逃げるように目を強くつぶった。


……

………

………………


遅いな………


『だから!大丈夫だって!もうみんなそれぞれの能力が開花してるから!』


その言葉を聞いた俺は恐る恐る目を開けていく。

目を開けると目の前になにか文字が浮かび上がっていた。



金属変操オパニションオブメタリック



これが俺の能力なのか………?


使い方もまったく知らないはずなのになぜか知っている気がする。

触れた金属を

溶かしたり、固めたり

動かしたり、飛ばしたり

金属さえあればどんな形にすることもできる。



『今!参加者全員の目の前に浮かんでいる文字!

それが君たちの能力だよ!

使い方は君らの脳内にインストールしていおいたから!』


あんたのお陰か


『その能力は現実世界でも使えますので!

そこんとこよろしく!』


ん?

……現実世界でも使える!!?


それを質問として投げ掛ける前に変態神のかん高い声が遮った


『それでは!!

今度こそ!

MOTE period competition!開幕!!』


俺のこれからの人生をかけた争奪戦が今始まる

スミマセン、これ以降は投稿が貯まってから徐々に投稿していきます。詳しくはシリーズのあらすじをお読みください。

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