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300文字小説

押し入れの「ドン」

作者: 林 秀明

押し入れの中は、狭く暗い。

わがままな子になると、親から押し込められる子供の牢屋。

中は暗く、良い子にしないと異空間に連れていかれそうな気分になる。

入りたくない怖く暗い世界だ。


ただ押し入れはむすっとした感情を下の布団が優しく包みこんでくれる。

どれだけ怒りにまかせて壁をドンドンしても何も言ってこないし、むしろ自分の感情を正直に受け止めてくれる、いわば友達のようなものだ。

静かな環境が心を落ち着かせ、僕も平常心になる。


「直人。グチグチしてないでそろそろ出てきたら?」


母さんの優しい声がする。

僕は涙をふき、押し入れを開ける。

その瞬間、自分の明るい世界へとまた戻って行くのだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど!ドンとは 壁ドンの事でしたか(*^o^*)
2015/01/31 20:38 退会済み
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