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「いってらっしゃ~い」
翌日は早起きして、お勝手を手伝う。
夏雪君にお弁当を渡して送り出し、今日も麗しくてキレイだなぁ心が洗われると、ルンタッタルンタッタしながら台所に戻ると、昨日の夕飯時から浮かぬ顔をしていた月弧さんにがしっと肩をつかまれる。
「雀女!! お願いじゃ、力を貸しておくれ!!」
「ふえっ?」
「夏雪の操の危機じゃ!! うかうかしていると、あやつめが借金のカタに身売りしかねん!! わらわは守護としてあやつめの諸々を守る義務がある!」
「みさお? 身売りって……」
一瞬考える。
「パパ活?! そんなっ、夏雪君はわたしの天女様なのに、そんなのダメ!! ムリッ!! で、でも、月弧さん、わたし、お金はあんまり……、えっと、どうしよう?」
月弧さんが力強くシャキン、と爪を掲げる。
「宿代の督促に行く!! 〈渡し風の間〉の客を起こすのを手伝っておくれ!!」
「あのずっと眠りっぱなしの巨人さん?」
「夢掘りのだいだら坊じゃ。夢で掘り出した鉱物をこっちに運んでくる。本来なら月払いだが、起こす合言葉を知っているのが先代だけで、ずっと滞納したままになっておる。こうなったら多少手荒にしてでも奴を叩き起こして清算してもらう!!」




