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悪虐してる場合じゃない!  作者: 人間になるには早すぎた
古いものは過ぎ去り全てが新しくなる
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気を抜いてる場合じゃない②


とある森の入り口。

風が吹き荒れるその場所で、彼ら三人は……彼ら生徒達は、それぞれの意思と、魔力と、その結実を持って、それへと挑む。

与えられた試練を乗り越え、その先へと続く光を掴むために。

数多の魔獣が住まうそこで、学園が課す試練へと臨む。


立ちはだかるは難関。望むは勝利。

己の実力と誇りを賭けて、全力を賭す。



「準備はいいな?…ウルカ、ファムナ」

「えぇ!やってやるわよ!」

「……一番、獲る」


彼ら三人は魔力を漲らせ、体に力を込める。

その瞳には、強い眼差しがあった。

魔石から鳴り響く音が空気を震わせる。

それを堯鐘(きょうしょう)とし、彼らは一斉に駆け出した。



国立魔術学園ヴァレリオの討伐試験が始まった。



**




「ウルカッ!あまり離れすぎるなよ!」

『わかってるわよ!お互いの《感知魔術(ディテクション)》の範囲外には出ない……よね!』

イランが魔石へと語りかけるとそこからウルカの声が返ってくる。

試験用の魔石にはポイントを保持するだけでなく、通信としても使用が可能となっている。

『………ハァ、ハァ、…こっちも順調』

あれから、三人で決めた最低限のルールは三つ

1、互いの感知範囲外には出ない。

2、こまめに連絡を行う。

3、集めたポイントが高くなれば誰かと合流し魔石の破壊を阻止する為に仲間と固まる。


このルールの裏側には彼らの決めた(掲げた)一つの作戦(スローガン)がある。

それは……『各々(おのおの)で魔獣を狩ろう!』というものだった。

イランはあれから試行錯誤し、なんとか2人の仲を取り持とうとしたが結果は惨敗、全敗、予選敗退というような感じである。


ならいっそのこと、お互いにある程度距離を空けてそれぞれ魔獣を索敵、各個撃破を目指す。

それが苦肉の策で編み出した作戦である。

これを作戦と呼んでいいかは疑問ではあるが作戦は作戦である。

正直2人の実力が高いことを見越しての強引な戦法。それでも上手くハマれば他のチームよりも大幅リードできるだろう。

そして、この作戦はイランにとっても僥倖(ぎょうこう)なものであった。




「……ははっ、……ぁはははっ、ははははははははっ、ははっ、ははははははっ!」

楽しい、とてつもなく楽しい。森を縦横無尽に駆け回り、目につく魔獣をひたすら黒鉄で蹂躙する。強者の特権。弱肉強食がルールのこの森で、思う存分に強者側(捕食者)として振る舞える。


「あははははははっ、ははははははっ、はははははははははははははははっ」

仲間のことも、他人のことも、立場も、加減も、人であることすらも忘れて、ひたすら緑を赤へと塗り潰しながら駆け回る。


「…………フゥ……楽しい……」

振り返るとそこには肉と血。ひたすらに赤。イランへ向かって敷き伸ばされたレッドカーペットが出来上がっていた。

返り血を拭いながら余韻に浸っていると、魔石から音声が入る。

『ちょ………あ…た……こ……しょ!はな……じゃ………よ』

魔石からの通信にノイズが走る。魔石での通信は共鳴する魔石を利用して魔力とともに音を飛ばし合うことで成立している。

つまり感知魔術の範囲と通信が届く範囲はほぼ同一。このノイズは2人と距離を空け過ぎたことを意味する。

(少し離れ過ぎてしまった。まさかここまで夢中になってしまうとは……俺もあいつらのことを責められんな)

そう言いながら漂う魔力を手繰り寄せ彼女達を探し始めた。




**

…………

**




その少女は、雷山を纏う三つの光玉を侍らせながら駆け抜ける。それらは近くにいるものに向かい自動で電撃を放つ。

ソル家に伝わる《フローライトニング》。

それらを自分へ追尾させ、通り過ぎた周囲の魔獣へと電撃を放ちながら移動をこなしていた。

「ふぅ、どんなもんかしら」

移動をやめ、一度ポイントの確認を行う。


「ちっ、やっぱりこれで狩れるのは雑魚ばっかね」

ダメージは与えられても命を奪えるとは限らない。

ポイントが思ってたよりも低いことに苛立ちを覚えながらも次へ向かおうとするが……

「……ちょっとっ?!2人とも距離が空き過ぎじゃないっ!」

2人の魔力がどんどん遠ざかっていることに気づく。いや、遠ざかっているのはイラン。逆にファムナームは移動しなさすぎだ。移動速度が遅すぎる。

「もうっ!世話が焼けるわね……」

そう言いながら魔石へ魔力を流しながら語りかける。

「ちょっと!イラン!?あんたが言った事でしょ!離れ過ぎよ!自分で言ったことくらい守りなさいよ!」

『………』

「……ったく。迎えに行くなら……まぁ、ファムナームよね」

イランの実力はこの学園内でも群を抜いている。助けに行くならばまだ実力を知らないファムナーム。そう判断したウルカは纏った魔力を電流へと変換してゆく

「《属性佩帯(コンヴェスト)》っ!待ってなさいよっ!」

彼女は雷山(いかずち)を纏い、ファムナームの元へと駆けるのだった。




**

––––そこに亀裂があった

**




その少女はひたすらに周りを凍てつかせていた。彼女が通れば運動が停止する。彼女が触れれば振動が停止する。彼女が魔力を流せば、そこは凝結されてゆく。


「……ハァッ……ハァッ……」

そんな彼女は息も絶え絶えに覚束ない足取りでなんとか進む。

ダメージを受けただとか、魔力が切れたとかそういうものではない。シンプルに………


体力(スタミナ)切れだった。


彼女は魔力量、技術、質、こと魔術面に関して言えば、自他ともに認める超人。だが逆に運動能力は頗る低かった。反比例するようにとんでもなく低かった。

それはもうその大量の魔力に物を言わせ、《強化魔術(リィンホース)》で身体能力を補佐したとしても、激しい運動を数十分も続けるだけで何故か先に体にガタが来るほどだ。身体の方が追いついていない。


そして、まだ試験が開始されて間もないにも関わらず森の中を自由に駆け回る2人に戦慄することとなる。

その多大な魔力量を持ってなんとか感知の範囲を広げていたが、ついにそれも限界が来る。距離が遠過ぎて魔力が届かない。

正直2人のことを舐めていた。試験が始まる前までは『正直いけるっしょ!』と調子こいていた。

結果、この様である。


「……はぁっ、……はぁっ、………も、…むり……」

『ファムナーム!今からそっち行くからそこから動くんじないわよっ!』

「…………」

ウルカへの返事は来ない。

『ちょっと?!聞いてんの?!まさかあんた、やられてないでしょうねッ?!………えっ?本当に大丈夫なのっ?!』

安否の確認が取れず焦り出すウルカに、彼女は声を振り絞り答える。

「……たすけ……て…」

『ちょ、ちょっと待ちなさいよ!あたしが行くまで粘りなさい!…………絶対助けるから諦めんじゃないわよッ!』

その声は真剣と逼迫さを伝え来る。きっと何かあったのだと勘違いしているのだろう。まさか肺活量だとか、筋力の問題だとか、そういう闘う以前の話だとは思うわけもなかった。




しばらくしてウルカはファムナームとの合流に成功する。

ファムナームのその息も絶え絶えな姿を見て、何かを勘違いしたウルカは『あんたの魔石割るわよ?!もうリタイアしなさい!いいわね!?』とファムナームの魔石を割ろうとする。だがファムナームはそれを必死に止めた。ただスタミナを切らしただけなのに、それで試験をリタイアするのは流石に心に来るものがある。恥ずかしすぎる。


状況の詳細を聞いたウルカは『ちょっとは運動したら?』と健康アドバイザーみたいなことを言いながら、彼女が回復するのを待った。




落ち着いた頃を見計らい2人でイランを探しつつ行動することとなる。


「………くるしゅうない」

「あんた……背負ってもらっておいて、他に言うことないのっ?!」

「………善きにはからえ?」

「……ハァ、もういいわよ。その代わり、魔獣はちゃんとあんたが狩ってよね。あたしが運んであげてるんだから」


この状況を見たら、イランはきっと感動で涙を流すだろう。流れでとはいえ、2人が協力しているのだ。成果とか、効率、それ以前に連携を行っているだけで彼からすれば苦労が報われたというものである。

そんなこんなで、ウルカがファムナームをサポートする形でなんとか移動とポイント稼ぎをこなす2人。



だが突然、感知魔術が異変を捉える。

「……なにっ?!この魔力ッ?!魔獣じゃ……ないわよね…?」

「行ってッッ!」

「…ッ?!…なんなのよっ、もうっ!」

聞いたことのないようなファムナームの大声にウルカはその方向へとつい駆け出してしまう。


木々の合間を高速で駆け抜け、光が見えてくる。

拓けた視界の先には––––


1人の銀髪の少女と黒髪の少年がいた。


 

「なんだ、お前ら…ッ!」

こちらへ気づくや否や、黒髪の少年が足元の影からから黒い手を出現させる。

「……黒の顕現、闇属性の魔術ね…っ!」

それを見て即座に戦闘体制に入るウルカ。

「……お前らも、()()なのか?」

表情を顰めながら彼は、先ほどよりも強い敵意を剥き出しにする。

が、『待って待ってー』と隣にいる銀髪の少女から静止がかかる。


「だが……シータ…こいつらは……」

「別に、襲いに来たわけじゃ、ないよねー?」

あどけない表情のままこちらへ問いかけてくる。どこか子供のような…幼い仕草だ。

「……え、えぇ。そうよ。あんた達の魔力が気になって、こいつが……」

ウルカはそうファムナームへと目を向ける。

「……エルフ?」

()()()()。んー!そうだよ〜!せいかいせいかーい!」

『そう言うあなたもエルフさん?』と言う問いにファムナームは頷きだけでかえした。

ふわふわとした掴みどころのない声を2人の耳に届ける『シータ』と呼ばれた彼女は、警戒心など知りもしないかのように友好的(フレンドリー)な態度を崩さない。

それとは裏腹にファムナームは納得していない表情で彼女を見つめる。


「……あなたも、変」

「『も』ってことは、ほかにも変な人いたのー?」

「……教えない」

「えー、気なるなー?同じエルフのよしみで––––

「もういいだろ、シータ。試験中なんだ。高得点とは言わないが、卒業できるくらいの成績は収めておきたい」

痺れを切らしたその黒髪の男はシータの言葉を遮る。

『むー』と納得いかないことを頬の膨らみで表現するが、渋々了承したようで、『わかったー』と黒髪の少年へと引っ付く。

『要件はそれだけか?ならもう行くぞ』

そう言いながらその2人は去っていった。




「……シータ、どうした?何か気になることでもあったか」

森を歩きながら、シータの様子に違和感を覚えた彼は彼女へと問いかける。

「んー……なんか、懐かしい匂いがしたのー」

「……それはつまり、あいつらも()()()()ってことか?」

「んーん。違う、と思う。匂いはあの人たちのじゃない。あの人たちと一緒にいた…人の匂い、だと思う」

「……そうか、そのうち話を聞かせてもらうとしよう。お前のこと、何かわかるかもしれない」


学園でやることべきことが増えた。と心に留めて、彼らは試験へと戻っていった。




**


––––その亀裂は広がってゆく


**




「やっと見つけた……2人は無事みたいだな」

イランは出会う魔獣を狩りながら2人の魔力を掴み取ることに成功した。


イランは2人を探しながらもポイント稼ぎを怠らなかった。

魔獣達の血や肉をわざと被り、その匂いでさらなる魔獣を呼び込む。相手は獣、そのまま続けていれば勘を働かせこちらの脅威に気づくだろう。恐れられ逃げられればかなりの手間…….面倒になる。

故に、弱い獣の血と肉をかぶる。自分の危険性を隠し、気配を紛れ込ませるように、弱い魔獣の血と肉で自分をコーティングする。


その作戦は見事にハマり、未だに血の匂いに誘われ死体を漁ろうと別の魔獣が寄り付いてくる。

「入れ食いだなぁっ!」

そうして近づく魔物を狩りながら、2人は合流をしようとして……



左腕に違和感



「………あっ………?…あぁァアアッ……ッ!……ッグゥッ……ハァッ、ハァッ」

その隙を逃さんと、魔獣が襲いかかるが片手でそれを払う。

発狂しそうになるが、気を失わないようになんとか耐える。

(ファムナには感謝しないとな)

彼女のおかげで、なんとか耐えれた。発狂への沸点が少しずつ上がって、昔とは比べられない程の耐性が出来ていた。



「あんッッ………のぉ、()()()()()がぁ……ッ!なんっっで……!なんでこのタイミングなんだよッッ!今までずっと大人しくしていただろうがぁッッ!!」

そして次に訪れたのはひたすらに怒りだ。その理不尽さ、無茶苦茶さ、唐突さ、全てに怒りが込み上げる。

だがこれはセルフマインドコントールの一種。怒りを大袈裟に発散させ、冷静さを取り戻すとともに恐怖を振り払う。

身体が竦んでしまわぬように。



「……ふぅ、さて……ハァ………仕方ない。()()の暴挙は今に始まった事ではない。今まで通り、()()()のように、乗り越えるだけだ」

そこには1人しかいない。イランしかいない。故にこれは己への言葉である。自分を鼓舞するための言葉。


「……流石に無関係な者を巻き込むわけにはいかないな……もっと向こうか。奥の方でまだ良かった。流石にまだ、あの辺には人がいないだろう」

『異変を察知すれば勝手に逃げてくれるだろう』と、ある意味勝手な願望の押し付けとともに自分の使命に覚悟を決める。

きっと今から何を言っても間に合わないし、今から起こることを説明しても誰も信じてもくれないだろう。


誰も巻き込むわけにはいかない。だからこれは1人で乗り越えなければならない。


()()が送り込んでくるものなど、絶対に碌でも無い。

だがそれでもいかなければならない。

自分に降りかかる火の粉……いや、その業火は、自分で対処するしか無いのだ。



「………行くか…」

その静かな声は決意の言葉。

その眼差しにも決意があった。




**


––––そしてついに()()目覚め(おき)


**




イランは上空を見上げる、そこには亀裂。空間を引き裂くように出来た亀裂が発生していた。

その亀裂から一つの()が落とされる。

とんでもない魔力が凝縮された玉のようなもの。その奥は黒く濁りっている。内包される魔力から感じる中で蠢く悍ましい物が、こちらを見据える。

光すら捉え、逃すまいとするその闇は、次第に膨れ上がってゆく。外へ外へ這い出ようと、猖獗(しょうけつ)しようと、隙間から呪いのような魔力を排出してゆく。


パリン。


と、小さな小さな割れた音。ガラスの割れる小さな音。

誰も聞き取れない。聞き取れるはずがなかった。

ただ1人を除いて。


その瞬間––––



『ギ◾️ァア◾️アォオ◾️◾️ァァアッ』



強靭な喉から発せられる他を圧倒する強大な咆哮が、恐怖を報せるようにその爆音を撒き散らした。

圧縮されていた空気を押し除け、周りをその絶大な魔力で圧迫しながら暴風ととも炎を吹き荒らす。




その姿は––––『竜』だった。




『魔炎竜:ザラクフェード』

炎の化身と呼ばれるそれは、この世界で最強種と言われる竜種、その中でも上から3番目の位を持つ()()の中でも最高位体の生物。


純度を保ったまま空気中の魔素から魔力へ変換する、上位種に備わる特質な器官。

そこから生成される膨大な魔力。

それらを圧縮し、結晶化して出来たその鱗は、他者からの魔力による影響を大幅に減少させ、その身を守る絶対的な盾として身を包んでいる。


自らの魔力を使用せずとも、その存在自体が周囲のマナを傅かせ、意のままに灼熱の業火を顕現させる。

その竜がマナに魔力を与えれば……起こるのは過剰反応。考えられないような高熱を発生させ、融解と灰で出来た地獄絵図を作り出すのだ。



まさに厄災。



その厄災をイランは見上げる。


「……ハッ、ハッ、ハッ……」


––––禁忌人(タヴァー)の1人であり


「あんのバケモン……」


––––最古で最後のエンシェントエルフ


「なんッてもんを……」


––––『エドラ・ルヴ・アーフィリア』からイランへ差し向けられた(降り注がれた)


「寄越してんだよォオオオ……ッ!」



死の試練(プレゼント)だった


やっと、この作品を思いついた時のプロットのところまで追いつきました。

ウルカもファムナームもエドラも、名前すら決まっていませんでしたが彼女達の存在はこの時に思いついておりました。

あの2人は何故か出てくるのに二章目までかかってしまった……。

本当はこの試験でウルカとファムナを出合わせて、乗り越えた先に興味を持たせるというのが最初の予定でしたがもっと早く彼女達を出したい!!と思い、こう言う形になりました。


本当はあの2人がイランの中でダントツヒロインのはずがいつの間にか4人なってる……。おかしい。


あとイランももっと常にビビり散らかしてるオドオド主人公の予定でしたが、『ヒロインと進展しねぇなぁ〜これ』と思い今の形になりました

個人的には、主人公はヒロインの勢い振り回されてばかりではなく、自分からも無自覚ながら彼女達を振り回してほしい!と思いオセオセな態度も取れるような性格になりました。

案外変わってゆくものですね。



試験が終わってもまだまだ続かせる予定ではあるのでよかったら待っていてください。


拝読ありがとうございます。


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