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大賢者リオールは楽しみたい!  作者: トーヤ


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合金?

ひんやりバージョンとあったかバージョンのハンカチが笑えるほど売れてるらしく、理結(りゆう)が何度も複写に来てる。


別のハンカチやストール、靴下やシャツなんかも渡されて魔法陣刺繍した。


魔法陣刺繍したオリジナルは、間違って売ったら困るから何故か私が保管させられてる。

そして理結がたまに複写にくる。

しかし何故幼女に管理させるのよ?

ミスリル糸も保管は私よ?

複写時に、ミスリル糸を用意すると、さらに魔力少なくて済むらしい。

私は複写MAXで魔力10000だったけれど、理結は複写MAXで12000なんだって。

ミスリル糸があれば、8000で済むんだって。

ミスリル糸の分も支払いしてくれてるらしいから、どっちの方がお得なのかしらね?

私はよくわからないけらど。

そのへんは、理結に任せることにしてる。

作りたいもの作ってあとは丸投げよ。


売れると判断したのは、連理(れんり)や理結だもんね。

大人にお任せよ。

探索者向けに作った、腕輪も別の需要が生まれてるんだって。

工事現場とか、農家とか、屋外作業する人にも売れてるみたい。

2℃じゃ足りないんですって。

こっちでもさらにミスリル糸使うのよね。

腕輪自体もミスリルだしね。

もっと安い素材で出来たら、農家さんとかは嬉しいよね。

たぶん、布とかでもいけるんだろうけど、魔力の通りは良くないわよね。

難しいわね。



理織(りおり)、出来た!』


ティルが嬉しそうに飛んできた。


『何ができたの?』


テイルが、空間からふたつ塊を取り出した。


『ティルちゃん、これはもしや?』

『そう!オリハルコンとアダマンタイトよー』


そう言われてみれば、確かにオリハルコンとアダマンタイトだわ。


『もう育ったの?』

『そうなの!まだ鉱脈ってほどじゃないけど、結構な大きさになったわよ!』

『これ、理音(りおん)に持って行って盾つくってもらうのかしら?』

『これは、理織に渡す分だよ』

『へっ?これくれるの?』

『そうよ、カケラもらったお礼』

『ありがと』


これは、何か作らないとじゃない?


『理織でもアレドでもいいんだけど、オリハルコンとアダマンタイトってどっちが硬いのかな?』


えっ?どっちだろう?


『アレドどっちだったかわかる?』

『…どっちと言うか、オリハルコンとアダマンタイトの合金が硬かったのでは…?』

『オリハルコンとアダマンタイトの合金なんてあった?』

『リオール様、覚えてらっしゃらないですか?リオール様が錬金してましたよ?』


えっ!?私?


『全然覚えてない。なんで合金作ったの私』

『硬いものと硬いものを錬金したら、最強に硬いものができるんじゃない?って合金生み出してましたよ?』

『マジで?』

『マジです』


全然覚えてないわー。

記憶にかけらもないわー。

うわーティルがめっちゃ期待の眼差しで私のこと見てるわ。

これ、錬金する流れ?

しないとダメなヤツ?


『アレド、錬金の内容覚えてる?』


ティルの視線に負けたわ…。


『確か、それぞれを分離で不純物取り除いて、錬金釜で魔力流しながら溶かして混ぜて錬金でインゴットにしたはずです』


錬金釜使うのか。

隣の部屋案件よね。


『錬金釜使うなら、今すぐはムリだわ。1人で隣の部屋使えないのよ』


ティルは、えぇー?としょんぼりしてしまった。

私だって、自由に遊べないからつまんないのよー。

でも幼女だからねぇ、見た目が。


『とりあえず、理音にそれぞれ扱って慣れてもらってて?合金は扱いが難しいはずだから』

『…わかったわ』

『なるべく早めに合金作れるようにしておくから』


ティルは頷いて飛んでいった。


『アレド?』


静かだけどどこいったのかしら?会話の途中からいなくなった気がするけど。


『あっ、ティルちゃん帰っちゃいました?』

『えぇ、理音にそれぞれの素材の扱いになれておいてって言ったら飛んでいったわ』

『そうですよね、それぞれの素材扱えないと合金はムリですね』

『で、アレドは何してたのかしら?』

『インベントリに合金のインゴットあったような気がしたので探してました』

『あったの?』

『小石サイズのがひとつありました』


手のひらに取り出された金属の塊を鑑定すると、確かにオリハルコンとアダマンタイトの合金とでた。

これしか残ってないってことは、何かを作ったのよね?

何つくったのかしら?

全然覚えてないわ。


『現物みても思い出さないわね、これで何作ったの、私?』

『ツルハシです』

『はっ!?ツルハシ?オリハルコンとアダマンタイトの合金で、ツルハシ!?』

『ヒヒイロカネとニジイロカネを採掘に行って、あまりの岩盤の硬さにブチ切れたリオール様が合金のウォーハンマーをツルハシに作り変えました』


何やってるの、私。

確かにヒヒイロカネとニジイロカネを取りにいったことはあるわね。

けど、ウォーハンマーとツルハシのくだりは覚えてないわ。


『全然覚えてないわ、そのツルハシどうしたの?インベントリにあるの?』

『ドワーフのヴォルガンドさんに譲ってくれって言われてあげてましたよ?』


ヴォル!懐かしい名前だわ。

ヴォルにあげた?

全然記憶にないわ。


『ダメね、ここまで聞いても思い出せないわ』

『たぶん、合金にまったく興味なかったんでしょうね、ここまで覚えてないってことは』


そんなんだろうねぇ。

オリハルコンとかアダマンタイトとか貯めてるけど、使った記憶がほとんどないのよね。

インベントリのオリハルコンとアダマンタイトを吐き出すために何か考えないとダメかしらね?

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