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大賢者リオールは楽しみたい!  作者: トーヤ


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コトワリノハネと精霊〜理律

最近は面白いことが続いている。

何とも理解と想像を超えた出来事が目白押しだ。


この間は、スキルポイントが存在することが発覚して、しかも自由にスキルが取れることが判明した。

リナとハルと一緒に、どれを取るか相談したのも記憶に新しい。


これだけでもワクワク案件だったのに、更に更に予想を超えて来た。

精霊との契約だ!

精霊がいること自体知られてなかったし、もちろん見たこともなかった。

精霊は、自身で姿を見せたり消したりできるんだってさ。

リオの契約から始まり、リナの家族全員が精霊と契約済みだったらしい。

1ヶ月くらい前の話らしいけど。

俺とハルが今回精霊のことを知ることが出来たのは、俺やハルと契約したいと思ってくれた精霊がいたからだ。

そんなわけで、俺とリナとハルと精霊たちで集まって、改めてよろしくってのと、ダンジョン攻略のための話し合いをするんだ。


冬はコタツになるテーブルに、飲み物とおやつを置いてあるが、なぜか精霊たちもテーブルに乗っている。


いや、まぁ小さいからな。


俺の前には、俺の契約精霊のシロガネがいて、俺の対面には、リナとリナの契約精霊のイーリスが、そして俺の右側面には、ハルとハルの契約精霊のノワールがいる。


イーリスが女の子で、シロガネとノワールが男の子だ。


「リナとイーリスはもう1ヶ月くらい一緒にいるんだよな?」

「そーだよー」


ねーって2人でやってる。

うん、言わないけど可愛いな、それ。


「リリとハルは昨日契約したばっかだけど、もう恩恵とか確認した?」

「「恩恵?」」

「あれ?まだ話してないの?」


リナはシロガネとノワールに聞いている。


「だって、リリ疲れて寝ちゃったし」


と、頬を膨らませたシロガネ。


「ハルは興奮して話し聞かねぇし」


と、ジトーって目でハルを見るノワール。


「えっ?ごめん」


ハルがバツが悪そうに謝ってる。


「なんか俺もごめん」


流れで謝った。


「リリとハルらしいねー」


リナはクスクス笑っている。

リナに笑われるとかちょっと面白くないんだけど?


「じゃあ、恩恵の話から始めるのでいーよな?」


シロガネが、仕切る。

俺とハルは顔を見合わせて、頷いた。


「恩恵ってのは、精霊と契約するともらえるもんなんだけど」

「ステータス見ろ」


ノワールのぶっきらぼうな言い方に、ちょっと驚きつつ、ステータスを開く。

あっ、恩恵って項目ある。


「恩恵あった?」


リナの問いに、あったことを告げる。


「リナもあるんだよな?」

「あるよー、リナの恩恵は、虹色の雫って言うんだよー」


それは、どんなもんなのか、全然想像できないんだが?

「それって、どんな効果?か、聞いてもいーのか?」


ハルが戸惑いながら、確認する。


「もちろんだよー、なんと!エンチャント効果2倍になるんだよー」

「えっ!?マジで?すごくねぇ?」


でしょーって、リナとイーリスはドヤ顔してる。

うん、それは可愛いぞ。


「あとねー、イーリスは泉で聖水作ってるのー!」

「「はっ!?」」


俺とハルの声が重なった。

聖水ってなんだよ。

聖水なんて、ラノベん中だけじゃねぇーの?

それ言ったら、精霊もか…


「聖水って何に使うんだ?」

「世界樹の水やりとかー、理人(りひと)兄ちゃんの薬草畑の水やりとかー、理人兄ちゃんのポーション作りとかー?」


ちょっと待てぃ!

新しい単語盛りすぎだろ。


「世界樹!?」

「ティルが、世界樹の精霊なんだよ、で、世界樹育ててるの」

「えっ!?どこで?」

「うちの裏庭?」

「裏庭?」


って、どこだよ!?木なんかあったか?


「ティルが別空間を作って、拡張したその空間の中で育ててるよー」


マジか!

リナとイーリスが、ねーってまたやってる横で、シロガネとノワールもうんうんと頷いている。


「今度連れて行ってくれな?」

「だよな、俺も見たい」

「わかったー、きいておくねー」

「「よろしくなー」」


話逸れまくってるけど、


「つまり、イーリスの恩恵で、リナはエンチャント効果が2倍で、イーリスは聖水が作れるってことだな?」

「だよー」

「ハルの恩恵は、なんだった?」

「俺のは、挑発の盾、だって。ノワール、どんなんだ?」

「ハルのスキルに、威圧とか挑発あるか?あれば魔物のヘイト管理が楽にできるようになるってやつ」

「マジで?リリとリナを危険から遠ざけられんのか?」

「そういうことだな」

「威圧と挑発のポイント確認して、スキル取ることにする」


あっさり決めたな。


「で、リリの恩恵は?」

「俺のは、必中の一撃、だって。シロガネ教えて」

「リリは、魔法剣士なんだろ?魔物の弱点属性を付与して攻撃したときに、クリティカルを必ず入れられるって感じだな」

「おーすげぇじゃん!」


ハルが喜んでる、なんでだ?


「ってことは、リリはやっぱり全属性ちゃんと付与できるようにならないとダメじゃん」


リナにダメ出しされた。

あー、マジか。

火属性ばっかは、ダメかー。

ちゃんと訓練しないとな。


「でも俺、魔物の弱点属性とかわからねぇぞ?」

「そのためにオレ様がいる」


シロガネよ、一人称はオレ様なのか?

まぁいいけど。


「おー、頼りにしてるぜ、シロガネ」


任せろってサムズアップしてるし。

これはこれで可愛いな、おい。


「じゃあ、ダンジョンで連携とかの訓練する?2階層あたりで?」

「あー俺、スキル取って慣らしてからにしたい」

「俺も属性の訓練したい」

「そっかー、エンチャント効果2倍試したかったけど今度だねー」


あー、それも気になるけど、火属性以外の訓練したいからなぁ。

すまん、リナ。

次回で頼む。

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