遠近感がおかしいです
ティルが言うには、色んなところから神凪の敷地に精霊がたくさん集まって来ている、らしい。
世界樹の聖霊力に惹かれて来てるんだって。
ティルは世界樹の精霊だから、言わずもがなだけど、他の精霊も世界樹の近くにいる方が安定するんだって。
この間久しぶりに拡張空間に入って驚いたわよ。
入り口入っただけて、世界樹が見えるんだもの。
しかも超デカくなってた。
空間が広いのはわかってたけど、高さはどうなってるのよ?
離れて見上げてるのに、てっぺん見えないんですけど?
世界樹すごいわ。
って、私の亜空間の世界樹はどうなってるのよ?
ちょっと亜空間開くの怖いわよね。
いつ開けられるのかすら謎だけど。
世界樹もすごいんだけど、見える精霊の数がものすごく増えてるのよ。
これも世界樹の聖霊力のおかげらしいんだけど。
ティルが、でね、と言って、
『契約できる子が増えたから、出来れば契約させたいんだけど、どうかな?』
『それは、この敷地内の誰かってことでいいのかしら?』
『えぇ、神凪に関係する誰かとってことになると思うけど』
そうよね、うちの家族はみんな契約済みだしね。
『もう、契約したい人が決まってる感じなのかしら?』
『姿消して、表に出て観察してたみたい』
まだうちの家族しか、精霊の存在知らないのよね。
そこから説明しなくちゃいけないのよね。
こういうのは、連理に任せるのがいいわよね。
『候補に上がってる人、教えてもらえる?精霊の存在から説明しなきゃダメでしょう?』
『理織たちにしか、姿見せてないものね』
で、聞いた候補者は5人。
理律、遥翔、紬、理音、理編だった。
連理に相談の一択だね。
「今、説明した通り、精霊と話してみて契約してもいいと思ったら、契約の魔法陣が起動されるので名前をつけてあげたら、契約完了よ」
精霊がいること、連理たち家族は契約済みなこと、契約したいと言っている精霊がいること、そして候補者として5人が選ばれたこと、契約すると、毎日3000くらいの魔力が必要なこと、契約時にも2000ほど魔力が必要なことを伝えた。
契約を望む5人?の精霊は姿を見せている。
うちの子は、みんな女の子だったけど、今回は男の子が3人いる。
理律のところには、髪が白、瞳が銀の男の子。
遥翔のところには、髪も瞳も黒の男の子。
紬のところには、髪も瞳も琥珀色の女の子。
理編のところには、髪も瞳も白銀色の女の子。
理音のところには、髪も瞳も鋼色の男の子。
みんなそれぞれ会話しているのが見える。
理律と遥翔のところは、ハイタッチしてるから、契約は決まりでしょうね、あっ魔法陣光ってる。
ほかの3人の魔法陣も光った。
これで、今回も全員契約完了ね。
よかった。
名前を聞いてみたら、
理律は、シロガネ。
遥翔は、ノワール。
紬は、コハク。
理編は、シラユキ。
理音は、ハガネ。
みんな嬉しそうにしてる。いい名前ね!
どんな恩恵がもらえるのかしらね?
楽しみね。




