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魔力操作

アレドとステータス確認をするのに、30分以上かけていたようで、さすがにお腹空いた。

えっちらおっちら階段を降りて、リビングへ入る。

「ママ、あーよ」

リビングには、連理(れんり)しかいなかった。

理織(りおり)、おはよう。いっぱい寝たね」

確かにおはようには、ずいぶんと遅い。

「うん、ねた。おなか、ぺこぺこ」

連理は笑って、少し待っててとキッチンへ消えていった。

変な時間でも、ご飯あるのかしら?

小さく切ってあるサンドイッチと牛乳を持ってきてくれた。

私を膝の上に抱っこしてくれて、サンドイッチを手渡してくれた。

「いたらきましゅ」

いただきますって、言えなかった。

タマゴサンドおいしー。

いちごジャムサンドもおいしー。

牛乳飲んで、またタマゴサンドたべる。

連理は口の周りについた、タマゴとかジャムとか拭いてくれる。

しかたないのよー、口も手も小さいのよー3歳児ってば。

「ごちしょしゃま」

あーこっちもちゃんと言えないかー。

「お腹いっぱいになった?」

みてよ、このお腹。あれだけの量でこのお腹よー。

「ぽんぽこりんなった」

間違いなくぽんぽこりんだわ。

連理は、私のお腹をくるくるっとなぜて笑った。

「本当にぽんぽこりんねー」

でしょー?

「理織は今日はなにしたい?絵本?積み木?お散歩?」

絵本は読み書きのためには、お願いしたいところだが、今日は決まってる。

「まほー、ちゅかう」

思考は出来るのに、実際は単語しか発せられないとか…

魔力操作して、魔力枯渇したいのよー。

「そうか、そうよね。少し休憩したら、昨日もらったもののお話ししようね」

「あい」

はい、も言えないのか。3歳児の滑舌ってどうなってるのよ。

連理に抱っこされ、ソファーへと移動した。

移動しても、連理の膝の上なのは変わらないけれど。

「理織は、昨日かがりちゃんときらりちゃんとダンジョンにはいって、魔導錬金術師と創造魔法をもらったよね?」

「あい」

「今はまだ、もらっただけで使うのは難しいの」

「どちて?」

「使うためには、魔力がいるんだけどね。まだ少ししかないから足りないの」

うん、足りないよね20しかないし…

ホント少なくて泣きたくなるわー。

「たーない?」

連理は頷く。

「昨日四角いの出たの覚えてる?今出せる?」

教えてくれないとわからないんじゃないかなー?

私はアレドに聞いたからわかるけど。

「どやってだしゅ?」

「あーそうよね、ステータスって言える?ステータスって言うか思うと四角いのが見えるようになるのよ」

「しゅてーたしゅ」

全然言えてない。

でも、出たよ。

脳内ではステータスって言えてるからかな?

「でた」

「書いてあること読める?」

読めるけど、横に首を振る。

「じゃあ文字の勉強も始めることにして、今はステータスの内容ね。魔力って欄の数字を知りたいから順番にいくわね。」

たぶん連理もステータス画面を開いているのだと思う。

「最初は、名前が書いてあるの。神凪理織って、次に歳ね、3歳。次がレベル、これは0になってると思う」

正解。

まだ何もしてないからね、みんな0スタートなんだろうね。

「次は職業で、魔導錬金術師ね。そしてギフトが創造魔法ね。次が体力ここには数字が書いてあるはずなんだけどわかる?」

「ママ、かみ」

文字を書くマネして見せる。

ソファー横にある棚?の引き出しから紙とペンを渡してくれた。

体力欄の数字を書いて見せる。

9/10、よれよれになったけど。

連理はそれをみて、

「体力は10が今の最大総量ね、大きくなったら増えていくのよ」

よくわからないよーって感じで首を傾げてみる。

しかし起きた時点で、1減ってたのはなんでなんだろうね?

寝相が悪かったのかしら?

とりあえず大人になっても10じゃどうしようもないから、体力も増やさないとね。

でも魔力優先だけど。

「わかんないかー、とりあえず次行くね。次が知りたい魔力だから、また紙に書いてくれる?」

私は紙に20/20と書いてみせた。

「あい」

「魔力20、理人(りひと)達の3歳の時よりも若干多いわね。あの子達15くらいだったし」

おー他の兄姉よりも魔力ちょっと、ほんのちょっと多かったらしい。

微々たる差だけど。

「理織、この20って数字を50とか100とかどんどん増やしていかないと魔法使えないの」

「どやってふやしゅ?」

「今から少しやってみようか」

私は、うんうんと頷いて見せる。

ここにたどりつくまで長かったーー。

『アレドもやり方記録しておいて』

『承知しました』

「まず、理織のぽんぽこりんのお腹の真ん中におへそがあります」

連理は、私のお腹を触りながらおへそを確認する。

くすぐったいのですけど?

キャッキャッと笑う。

「このおへその少し下に、魔力を感じられる場所があるの、わかる?」

わかりませんよー。

「ない」

首を振る。

「そっか、じゃあママの魔力を少し流してみるね」

わっいきなり魔力感じた。

「おなか、ぽかぽか?」

「そう、すごいすごい!一回で感じるなんて!ママびっくり」

拍手してほめてくれる。

「りお、しゅごい?」

「すごいよー。そしたら次は、そのぽかぽかをおなかから移動できるかな?足でも手でもどこでもいいよ」

たぶんできるだろうね、さっき魔力操作のスキル取得したし。

連理の手が離れたので魔力が消えた。

自分の魔力探して、おなかから右腕に動きしてみた。

うん、大丈夫。

ちゃんと動く。

「ママ、みて、みぎてー、うごいた」

見て、とは言ったが見えるものなのかしら?

「本当に?ぽかぽかうごいたの?」

「うごいたーー」

見えないのか、そりゃそうか。

魔力見えるスキルとかないと見えないよね。

「理織すごいよー」

すごいらしい。もしかしてもっと時間かかるものなのかしら?

これだけで増えないわよね?

「わーい、まほー、できりゅ?」

「あらやだ、まだ魔法はムリよー。これから毎日ぽかぽかを身体中をぐるぐると移動させるのよ。お腹から右腕、頭を通って左腕、お腹に戻って右足、お腹に戻って左足ってぐるぐるするのよー。そうしたら身体にある魔力回路が太くなって強くなって魔力が増えやすくなるのよー。わかるかな?」

そういうことね、とりあえず魔力回路を強化するってことね。

でもこれで枯渇しないわよね?

「んー?ぽかぽか、ぐるぐる、しゅるー」

「正解よーぽかぽかをぐるぐるするのよー」

「あい」

私は話しながらも、身体中に魔力をめぐらせている。

今はまだ意識しないと出来ないが、慣れれば常に動かし続けられると思う。

連理がずっと私を見ていたことに気づいていなかった。

「理織、あと一つやることあるんだけど、覚えられるかな?」

そう言われて、顔をあげたら、連理の目が魔力を帯びて、揺れている。

あれ?もしかして魔力視スキル持ってる?

魔力移動してるの見られてた?

見られても問題ないけど、さっき本当に動いてる?とか言われたから見えないものだと思ってたわ。

「ママ、おめめきらきら」

「理織、見えるの?」

「なに?」

あっ、魔力見えてることになるのか?

しまったかも。

何もわかりませんって首傾げとこう。

「ママなにしゅる?」

「あぁ、そうよね。夜、お布団に入ってから、ぽかぽかを理織の身体から出しちゃうのよ」

「どやってだしゅ?」

「パパが作った魔導具があるから、それを触るだけで大丈夫よ」

へぇーそんな魔導具があるのね?

しかも(さとる)の製作物らしい。

なるほど、それなら3歳児でも魔力増やせるってわけね。

さっそく今日の夜から実践していきたいね。

「きょう、よる?」

「そうね、今日からやってみようか」

「あい」

でもとりあえず、お昼寝必要みたいですよ。

頭がコクリコクリ揺れ始めてる。

「ママ、ねむい、おへや、いく」

あらあらと連理は、私を抱き抱えてベッドまで運んでくれた。

連理は、布団の上から、ポンポンとして部屋を出ていった。

限界ですよ。寝るまでいられたら枯渇できなかった。

『アレド、昼寝でも枯渇したら魔力増えるかしら?回復できるのかしら?』

『やってみましょう、空の魔石お渡ししますね』

先ほどから体内を移動させていた魔力をステータスで確認しながら、魔力0になるまで魔石に移動させる。

できたね。

うん、ねよう。

『おやすみアレド』

『おやすみなさいませリオール様』

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