これはどうにかしたい
『アレド、こっちにテレポートのスキルってないの?』
『テレポートと同じではなさそうですが、転移と言うスキルがあります』
『何が違うかわかる?』
アレドが言うには、フェリーラザで使っていたテレポートは、行ったことのある場所ならどこにでも移動できるスキルで、こちらの転移は、あらかじめ転移ポイントと言う移動先を指定しておくのだそうだ。
実際にその場所で、魔力を込めたポイントを設置するのだそうだ。
レベルが上がらないと、複数箇所にポイントを置けないらしい。微妙ね。
『それは、ちょっと面倒な感じね。向こうでテレポートのスキル持ってたんだから、こちらでも取得出来ないかしら?』
『可能性はありますが、大賢者が解放されてからとかでは?』
大賢者かぁ、いつになったら解放されるのかしらね。
『スキルに生えないか確認してみてね』
『承知しましたが、テレポート覚えてどちらにいかれるおつもりで?』
『ダンジョンに行きたいなって、なんか鉱物あったら、部屋で加工出来るかなって思ってみたんだけど、魔力から作った魔石と魔宝石がいっぱいなのよぉ』
『…そうでしたね』
魔石は、魔力の設定値をあまり大きくすると、デカすぎる魔石になってしまうため、よく使われるサイズくらいで、魔石変換魔法を使っている。結局何回もやらなきゃいけないので、ちょっと面倒。
魔宝石は、魔力を込めても出来上がりが小さめなので、多少回数は減るけれど、誤差だ。
『変換魔法、両方とも作る個数も指定するようにすらば、何十何百とやらなくてもいいかしら?』
『…?レベル上げのためにちまちまやっているのかと思ってましたけど、違ったんですか?』
『レベル上がらないじゃない』
『経験値10倍とかにしたらよろしいのでは?今3倍でしたか?』
『今は、スキルポイント増加10倍を取るのが優先なの』
『あっ、忘れてました。もう取得出来ますよ。先程お昼寝中に100万超えました』
『言ってよぉー』
『すみません』
『じゃあ、取る。10倍取る』
スキルポイント増加10倍取得。
ぴこーん!
『これで1日に250万ポイントくらいずつ貯まりますね』
『そんなに?これはまたスキル取得し放題では?』
『それでもいいですが、やはり先が生えましたよ。スキルポイント増加の50倍と100倍ですね』
『ちなみにポイントは?』
50倍が5000万ポイント
100倍が1億ポイント
100倍とるのに、3か月くらいポイント貯めないとダメってこと?
気の遠くなるような、ポイント設定ね。
はぁ…
『リオール様!!ステータス見てください』
えっ何?
ステータス?
スキルポイント 34,000
(★ 100,000,000)
あっ?スキルポイントの封印だけ解放されてる?
『もしかして、100倍生えたから解放された?このための1億ポイントだったわけ?』
『このタイミングってことは、そうゆうことでしょう』
『じゃあ取ってもいいわよね?』
『はい、お願いします』
スキルポイント増加100倍取得。
ぴこーん!
あー、スキルポイントの表示が常にカウントアップされてる。
カウンターくるくる回ってる。
もしかして2度と止まらないのでは?
怖いわね。
これ、寝て起きたタイミングとかで、ポイントアップしてくれないかしらね?
ステータス開いた時は、止まっててほしいわよね。
あっ、止まった。融通きくのね。
『アレド、話戻すけど』
『テレポートです?』
『それもそうだけど、じゃなくて魔石と魔宝石の話よ』
『石を柔らかくするスキルありませんでしたか?』
『軟化?柔らかくしてどうするの?』
『可愛らしい形にして、硬化かけて、いずれアクセサリーとかにするとかはどうですか?』
『この幼女の不器用な手で?』
このぷくぷくの可愛らしい短い指で?
『すみません…では創造魔法で成形する魔法作ります?』
それもなんか違うのよね。
今ここにある魔石と魔宝石をどうにかしたいのよ。
『連理達に、創造魔法で魔石作れるようになったって言うのが、1番な気もするけど』
『魔宝石はダメですね。形成成分とか指定しないとダメですからね』
『魔力300で作ったこの魔石を見せてみようかしら』
『とりあえず各属性の魔石ひとつずつからいってみましょうかね?』
『そうしてみよう』