フェリーラザ 世界の理〜聖龍
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人物紹介は、こちら
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この世界、フェリーラザには大陸がふたつある。
しかし、どちらに住む人族もエルフ族もドワーフ族も別の大陸の存在を知るものはいない。
そう、我と我の父親以外には。
我は、この世界の理を担っている聖龍、ヴァルデザランド。
こちらの大陸は我の管轄。
もうひとつの大陸が父親の管轄である。
前任者が亡くなり、役目と理が我に書き込まれた。
我は誰に教えられたわけでもないが、我の役割を理解していた。
我はこちらで、光龍の番と暮らしている。
光龍、セレナティーナ。
とても美しい龍だ。
そのセレナティーナが、今我を問い詰めている。
「何故ですか!旦那様!!何故生まれたばかりのこの卵をこちらに置いていかねばならないのですか!?」
「すまぬ、それが世界の理なのだ」
「その理とは、いったい」
「それは我の口から話して良いことではないのだ」
この世界フェリーラザは、それぞれの大陸に必ず1体ずつ聖龍が存在せねばならぬ。
たとえ誰も聖龍の存在を知らなくてもだ。
そして、聖龍の卵が生まれたと言うことは、あちらの大陸で我の父親が身罷ったと言うことに他ならぬ。
ならば、我はあちらの大陸に行かねばならぬ。
「セレナティーナ、我と共に来てくれぬだろうか?」
かつて、父親と一緒に我を置いていった母親と同じように。
我の子にはツライ思いをさせる。
「旦那様…私はどうしたら…」
「この卵は、あの大賢者に託そう。あの者なら託すに値する」
「魔の森の彼女ですね?」
「あぁそうだ」
300年近く、魔の森を管理しているあの者なら…。
「わかりました。旦那様がそうすると言うのであれば、従います。彼女ならきっと大丈夫でしょう」
大賢者リオールは、自分の預かり知らぬところで、聖龍と光龍に信頼され卵を託された。
その後、20年も経たずに聖龍と光龍のところに再度聖龍の卵が生まれることになるとは…。
大賢者リオールに託した卵が孵らなかったことを嘆く聖龍と光龍。
まさか聖龍も光龍も、後にリオールが異世界に転生し、
卵も一緒に異世界に行ってしまうなど夢にも思わなかったことだろう。
聖龍は異世界で元気に生きていることを、残念ながら聖龍と光龍は知る術はない。
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