魔法のカバン2〜理
ギフトが鑑定解析に進化してから、魔法陣の解析がだいぶ捗っている。
それだけでも、時間停止を機能追加出来そうな気がしていたのだけれどね。
スキルを新たに取得したり、取得済みのスキルのレベルアップをすることが可能性になるスキルポイント。
その存在のおかげで、僕は魔法陣のスキルレベルを4から10まで上げることにした。
ポイントは、100万ほど必要だったけれど。
時間停止の魔法のカバンは絶対に必要なんだ。
理人のポーション作製に必要な薬草採取も鮮度は大切だし。一度にたくさん採取しておけば、時間停止のカバンなら、その中に保管しておけばいい。
リナの討伐する素材は食材も豊富にある。
リナの方は、容量も必要になる。
攻略組には、間違いなく必要になるはずだから。
前回、リナに持っていかれた魔法のカバンの魔法陣を展開する。
鑑定解析を起動。
レベルをあげたからだろうか?
アラがみえ、バグも見える。
レベルの差に衝撃を感じながら、容量をさらに大きくするために、魔法陣に魔力を流しながら、書き換える。
歪んだ回路のラインに修正を加える。
前回、時間停止のつもりで書いた回路はなんの効果も発揮せず、魔力を通す邪魔しかしていないことが、今日はわかる。
ムダな回路を取り去り、今度こそ時間停止の回路を書いて繋ぐ。
魔力がスムーズに通るように、回路のラインが歪まないように、慎重に魔力を流して魔法陣を完成させた。
完成させた魔法陣は、スキルの一部として登録保管される。
登録保管された魔法陣は展開でき、修正や追加などが、可能で別の魔法陣としてまた登録保管することができる。
あとは、カバンに魔法陣を組み込んで、魔法陣に隠蔽のスキルを使用する。
魔法陣を盗まれないようにするため、悪用されないようにするためである。
リオ用にと、用意していたポシェットに魔法陣を組み込んでみた。
うん、容量は設定通りの部屋2つ分ほど。
ポシェットではありえない空間が存在している。
魔法のカバンには、ちゃんとなったようだ。
時間停止の確認は、とりあえずポットのお湯をカップに入れて、そのままポシェットへ。30分後くらいに確認しよう。
その間に魔法陣の隠蔽をしよう。
魔法陣にスキル隠蔽を心みて、失敗した。
隠蔽が出来なかった。
魔法陣のレベルを10まで上げたから、隠蔽のレベルが足りないのかな?
隠蔽もレベル10まで上げる必要があるのかな?
今、隠蔽のレベルが5。10まで上げるにはポイントが75万ほど必要らしい。
これは必要経費なので、使いますよ。
隠蔽レベル10へ。
これで、魔法陣隠蔽できなかったら、お手上げなんだけど。
再度、魔法陣にスキル隠蔽をかける。
よし、成功した。
あとはお湯の確認と、本人認証のための小さな魔石と魔法陣リンクさせておきたいな。
誰でも使えたら、盗まれる可能性もあるし、購入して、最初に使用する時に魔石に、魔力を流してもらおう。そうすれば、その人しかモノを取り出せない。
そんな仕様がいい気がする。
連理さんに小さな魔石をもらって、ポシェットについていた、ビーズの飾りと取り替えて魔法陣とリンクさせた。
あとでリオに魔力を流してもらおう。
ちなみにお湯は熱々のままだったよ。
僕は、時間停止の魔法のカバンをマジックバッグとして、時間停止の容量(大)、時間停止の容量(中)、時間停止の容量(小)の3パターンを魔法陣を完成させた。
時間停止のない魔法のカバンをアイテムバッグとして、こちらも容量(大)、容量(中)、容量(小)の3パターンを魔法陣を完成させた。
ギルドへの登録書類を完成させて、連理さんへと報告したよ。
ちゃんと書いたよ。
リオはマジックバッグ喜んでくれたよ。
小さな魔石に魔力を流して、リオしか、入れたものを取り出せないことも確認済みだ。
上手くいってよかった。