神凪一族緊急招集27
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「説明してくれ」
理芳にそう言われた。
うん、まぁそうだよね。
「シルク爺に呼ばれてリオランドに行ったら、人の姿になったシルク爺がいた」
「「「はぁっ!?」」」
「シルク爺ってエンシェントドラゴンで合ってるか?」
理結に聞かれたから、頷いた。
「うん、そのシルク爺」
「なんで人の姿に?」
「この世界を見てみたいんだって」
「リオランドから出たいってことか?」
とりあえずそうなのかな?
「聞いたら1週間は、人の姿を保てるみたい。たぶん観光したいんだと思う」
ってことよね?
『そういうことでしょうね』
「エンシェントドラゴンだけか?」
「まさか、家族みんなで、だよ」
「みんな、人の姿になれんのか!?」
理芳が驚いてる。
「うん、みんな練習したって言ってた」
どのくらい練習したのか聞かなかったけど、あのデカいドラゴンの身体を人サイズにするなんて、ものすごいことよね?
魔力が漏れてることもなかったし。
漏れてたら、街に出た途端その場にいた人達は倒れることになっちゃうものね。
「理織の前の、リオールがいた世界とはそんなに違うのか?」
「全然ちがうよ?
馬車移動か徒歩移動だったし、
魔物は出るし盗賊も出るし、
建物は2階までしかなかったし、
トイレは水洗じゃないし、
お風呂はないし、
水は井戸から汲み上げるし、
パンは固いし、
塩味がほとんどだし、
焼くか煮るかしかないし、
スイーツはないし、
甘いものはドライフルーツくらいだし、
身分差別がすごいし、
王族はアホだし、
騎士団は弱いし、
冒険者はロクでもないし」
『リオール様、ヒートアップしすぎです』
あっ、しまった。
「とりあえず全然違うの」
「あー、うん。すごく違うのは伝わったぞ」
みんなで頷くのやめてもらっていいかな?
「たぶん、異世界だってわかってるから、見たいんだと思う」
「なるほどな、なら観光に連れて行ってやりたいが、スノーピークも連れていかれる側だよな」
「もちろん。りお、新宿から出たことない気がするよ?」
「あっ?マジかよ」
理芳が、連理と理を見ると、2人はそっと目を逸らした。
「そう言えば、家族旅行とか行ったことねぇな?」
理人も肯定する。
「だから、りおたちスノーピークも観光に連れて行ってほしいんだけど」
「「いきたーい」」
シュウ、蘭、嵐、洋太も頷いてる。
スノーピーク男子チームは、よく考えたら親なしなのよね。
私と双子だって、家族旅行したことないしね?
「理織、エンシェントドラゴンは人の姿だと何歳くらいだ?爺ってくらいだから爺さんか?」
「あー、パパとかママくらい?」
だったよね?とシュウに確認すると、頷いた。
「マジかよ、全然爺じゃねぇじゃねぇか」
それねぇ。
リオールの勘違いで、爺って呼んでたからねぇ。
もっと早く言ってくれたらよかったのに。
「みんな美形だったよ」
「マジで?」
理結の問いに、
「すっごい迫力美人だったよな?コーディ」
すごかったねぇー。
「あっ、子供たちは、りおたちくらいの見た目だったよ」
「ってことは、観光兼お守りだな。理結、虹樹、琉樹、理人、理音、光理、愛理、お前らで観光案内とスノーピーク含めたチビたちのお守りやってくれ。とりあえず1日ずつ。慣れたら、日数を増やして遠出でも出来んだろ」
最初は都内の観光から始めろと、リオランド行ってエンシェントドラゴンの人の姿確認と、
観光の希望確認してこいって。
あとは、シルク爺たちに頼まれた洋服の件も伝えたよ?
何着か買って用意してくれたよ。
そうだよね。
別に大人の服を借りなくても、いくつかのサイズの服を買って持っていけば、いいだけだったよね。
言われた通り、お守りを押し付けられた7人とスノーピークはリオランドに行って、人化したドラゴンたちと対面してきたよ。
双子は通常運転で、
「「シルクちゃん、カッコいー」」とか、
「「コーディちゃん、キレー」」とか、
「「イエルちゃん、シュガーちゃん、カメルちゃん、ファーリーちゃん可愛いいー」」って、
息ぴったりで叫んでたよ。
大人7人は、あんぐり口を開けたまましばらく固まってたよ。
そのくらい美形なんだと思う。
希望を聞いたら、なんでも見てみたいらしい。
美味しいものを食べてみたいらしい。
あとデンシャに乗ってみたいと言う。
電車の話なんかしたっけ?と思ってたら、前に理人がしたことあるんだって。
なるほど。
計画立てるから、もう少し待ってもらうことになったよ。
お読みいただきありがとうございます!
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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