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振られるよ?〜理理

累計PV3,230,000PV突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)

(しおり)が午後の講義に向かったあと、

リノはまだ時間があったからそのままカフェの席でカフェオレを飲んでいた。


あーもう、あのバカ兄貴のせいで、イライラするわ。

リノの親友を、悩ませるんじゃないわよっ!


「りのりちゃん、ご機嫌斜め?」


不意に声をかけられて、ビクッてなった。


「せらか、ビックリした」

「ここ、座っていい?」


もちろん、と頷くとせらは、リノの前に座った。


「なんかあった?雰囲気がトゲトゲしてるよ?」


せらになら、聞いてもらっても大丈夫かな?

盗聴防止の魔導具起動してから、バカ兄貴の愚行を聞いてもらった。

ちょっとスッキリしたけど、でもおさまらないわよね。


「えっ!?理人(りひと)さんに他の女の人とか、あり得ないでしょ!?」


それはわかってるわよ。


「リノたちは、そう思うけどさ。

栞は不安になるじゃん?

連絡つかないなんてさ。

既読もつかなかったらしいし、

バカ兄貴からの連絡もないし」


ホントに何をやってんのよ!


「で、実際のところ理人さんは何をやってるわけ?」

「なんかスライムと新しい薬の研究とかなんとか…?」

「スライム?」

「そう、スライム」


あれ?せらってリオランドとかティールブルーのこと知ってたっけ?

言ってない気がするよね?


「うちのダンジョンにいるスライム。

あれ?うちにダンジョンあるのは知ってたよね?」

神凪(かんなぎ)ダンジョンと(にのまえ)ダンジョンだっけ?」


やっぱり、リオランドとティールブルーのこと言ってないよね。

でも栞たちは知ってるんだから、せらも知っててもいいと思うんだけど。

お母さんに確認してからにしよう。


「そう。なんか賢いスライムがいるらしい」

「?スライムと研究の繋がりがよくわからないんだけど?」

「リノもわかんない。解毒薬を作るスライムがいて、念話で話して意気投合したらしい」


意味わかんないよね?


「で、そのスライムと研究三昧で、しおりちゃんは二の次になっていたと?」

「みたい。そんなこと栞は知らないんだから、不安になってもしかたないじゃない?」

「確かに」


帰ったら、バカ兄貴を絶対に問い詰めよう。


「せらはどう?せらもなんかに夢中になったら、他のこと忘れる感じ?」

「あー、どうかな?今まであんまり夢中になれることなかったかも?」


そうなんだ?


「せらは彼女さんとかをほったらかしにする?」


リノは何を聞いてるんだろう?


「あー、どうだろう?彼女いたことないからわかんないかな」

「えっ!?せらモテるよね!?彼女いないとか嘘でしょ!?」

「りのりちゃん?何を言ってるの?認識阻害とかしてるんだから、モテるはずないでしょ?」


あっ、そうか。

前みたいにもっさい感じに見えるように認識阻害の眼鏡かけてたね。

リノには、普通に見えてるから、忘れてた。


「それにさ、りのりちゃんも同じかもだけど、秘密がありすぎて、下手な人と付き合えないでしょ?」


あー、それはそう。


「そうだよね」


そもそもリノは、知らない人に一方的に寄せられる好意が気持ち悪い。


「でも、せらは(あかつき)ってことと美人ってくらいじゃないの?」

「その2つでアウトでしょ。顔に群がってくるか、金に群がってくるか、その両方かだよ?」


それはムリだ。


「あっ、ごめん。そうだよね。それはムリだわ。リノだって他の人より治癒出来るだけで聖女とか言われて、変な詐欺集団に担ぎ上げられそうになったんだった」

「ちょっと待って?その話聞いてないんだけど?」

「あれ?新宿ギルドでかなり大騒ぎになったんだけど、聖女教とか聞いたことない?」

「ある。あれで教祖にされかけた女の子って、もしかして?」

「そうよ、リノだよ」


あーあ、言っちゃった。

知ってるもんだとばかり思ってたよ。

知らなかったのか。


「よく頑張ったね」


せらの顔がとても優しかった。


「神凪一族みんなで守ってくれたから」


学校もギルドも行けない時期もあったけどね。


「そっか、僕もりのりちゃんのこと守りたかったな」


ボソリと呟かれた言葉が、よく聞こえなかった。


「今、なんて?」


せらはにっこり笑うだけで何も言わないから、何も聞けなくなってしまった。

何て言ったのよー!?



「理人兄さん、振られるよ?」


夕食のみんな勢揃いの場で、言ってあげた。

理人兄さんは、飲んでたお茶を噴き出した。


「リノ!?何!?」


「何!?じゃないからね?

何日栞のこと放ったらかしてるの!?

連絡がつかないって栞に言われたわよ!?

他に女の人出来たんじゃないかって言ってたわよ?

釣ったサカナにはエサはやらない主義とかなわけ!?

リノの親友に何してくれてんのよ!!」


「いや、ちょっと待て。他に女!?ありえないだろ!?」


わー、思いっきり焦ってるわね。

反省したらいいと思うんだ。


「だって、連絡しても繋がらないし?

メッセージ送っても既読にもならないし?

理人兄さんから連絡もこないし?

疑われてもしかたないんじゃないの?

振られても文句は言えないんじゃないの?」


すっごく反省したらいいと思う。

危機感持ったらいいと思う。


「理人、どういうこと!?」


お母さんも栞の味方だからね?


「理人、婚約者を蔑ろにするのは、いただけないよ?」


お父さんも栞の味方よ?


「うわー、理人兄ちゃん、さいてー」

「りひにい、ダメダメだね」


リナもリオも栞の味方よ?


「いや、ホント待って?連絡来てねーよ?」

「ふーん?スマホ確認してから言ってくれる?」

「あっ」


あっ、じゃないのよ。

なんでスマホ持ち歩いてないのよ!?


「栞のこと泣かしたら許さないからね!!」

「悪かった、ちゃんと謝る」


当たり前でしょ!?

なんで、栞はこんなバカ兄貴がいいのかしらね?


あーもー!!!

理人兄さんのばかやろーーーー!!

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。

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