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メープルシュガー

累計PV3,200,000PV突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)

「はい、これ」


理結(りゆう)から手渡されたのはカステラだった。


「カステラ?」

「おう、香華堂さんの試作のメープルのカステラだぞ」


おーーー!!!

メープルのカステラ!!


理結、本当に香華堂さんにお願いしてくれてたんだ!?


「ありがとーーー」


嬉しいな。

早く食べたいな。


「で、このカステラ作るのに、メープルシュガーってのが必要なんだそうだ」

「メープルシュガー?」


何それ?

なんかすごく良いものね?

名前からして素敵だものね。

メープルの砂糖ってことよね?


「そう、メープルシロップからメープルシュガーが出来るそうだ」


なるほど?


「それで?」

「香華堂さんでメープルシュガーを作るには時間が足りないんだそうだ」


カステラだけで、大変って言ってたものね。


「で、メープルシロップからメープルシュガー作る魔法か加工方法考えてくれ」


…?


「はい?りおが?」

「だってカステラ食べたいだろ?」


そりゃ食べたいけど、


「なんでりお?」

「だってメープルシロップもリオランドのだろ?」


確かにメープルシロップはリオランドのスライムたちが作ったけれども。


「頼むよ!香華堂さんには、うちで加工しますって言っちゃったからさ」


なんですと!?


「それ、絶対やらないとダメなやつだよね?」

「だな」

「りゆにいー?せめて確認してからにしてー?」


むーって顔したら、すまんって謝ってくれた。


「スライムに出来るかの確認と、魔法陣で出来るか考えてみる」

「頼んだ」



『で、メープルシュガーってどうやって作るの?』


アレドに聞いたら、答えてくれると思ってるから調べないけど。


『メープルシロップを焦がさないように煮詰めながら、結晶化するまでずっと混ぜるようです』


えっ!?


『めんどくさいわね』


そりゃ香華堂さんも、時間ないって言うわ。


『どうも、150ccのメープルシロップから45グラムほどのメープルシュガーしか出来ないようです』

『すくなっ!』


メープルシュガーたくさん必要よね?


『あっ、別のレシピだと50mlで30グラムになってますね』


こっちはそこそこ出来る?

そうでもない?


『どっちにしても煮詰めないとダメなのよね?』

『そのようですね、しかも焦げるので注意が必要のようです』


うーん。

スライムにもお願いはして、魔法陣でも作れるようにした方がいいわよね?


『煮詰めるってことは、水分を飛ばすってことよね?』

『たぶん』

『メープルシロップから水分を分離したらどうなるかしら?』

『錬金で、ですか?』

『うん』

『わからないことは、やってみましょう』


うん、そうしよう。

前に銅から不純物を取り除いたみたいに、メープルシロップから水分を取り除く魔法陣の上に置いたガラス容器に、メープルシロップを1瓶入れる。

1瓶150mlらしいから。

取り除いた水分を入れる容器も用意して、いざ錬金!!


『おっ!?』

『出来たんじゃないですか?鑑定はどうです?』



鑑定

メープルシュガーの塊

最高級品のメープルシロップから作られた最高品質のメープルシュガーの塊

乾燥させるとさらさらの砂糖にすることができる。



『最高品質のメープルシュガーって出たわ』

『素晴らしいですけど、塊でよろしいので?』


このままじゃ、使いにくいものね。


『乾燥したら、さらさらになるっぽいって鑑定が言ってる』


この塊がサラサラになる?

ホントに?


『では、乾燥させてみましょう』


だよね。

乾燥の魔法陣にメープルシュガーをガラス容器ごと乗せて、錬金する。

シャラララーって感じで、塊がさらさらに崩れた。


『おーすごい』

『これで何グラムありますかね?』


えーと?

ガラス容器分を除いて…

120グラム?

思ったよりあるんじゃない?

味が気になるわね。

ひとつまみを口に出して放り込んだ。

んー甘い!

メープルの味が、すごいするわよ。

美味しい!


『リオール様、お行儀が悪いですよ』


いーじゃないのよー、少しくらい。


『アレド、美味しいわ』


めちゃくちゃ美味しいわ。


『メープルの味がするのですか?』

『するわよ。これだけで売れるわよ』

『そんなにですか?』

『そんなによ!』



(さとる)に相談して、水分の分離と乾燥の魔法陣を付与した魔導具を作成した。


魔石から魔力を取り込めるようにして、スライムにお願いしたのよ。

だって、メープルシロップはスライムのところなんだもん。


そうしたらね?

スライムからダメ出しをくらったんだけど…。


えっ!?

煮詰めた方が美味しいの?

でも、最高品質って鑑定に出たわよ?


もっと美味しく出来るの!?

だから魔導具はいらない?


えぇぇぇぇ!?


せっかく作ったのに…。

量もたくさんいるんだよ?


問題ないの?

任せろって?

そうなの?


大丈夫って言うなら、任せちゃうからね?


じゃあ、お願いね?



理結とも相談して、メープルシュガーも200グラムの瓶詰にすることにした。


あっ、もちろん香華堂さんには、10キロとかで渡すことにした。

入れ物はマジックボックスの容量小さめのやつね。


ちなみにメープルのカステラは、すごーく美味しかったわ。


これも売り切れ必至よね。

もっと食べたかったなぁ。

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
そもそもメイプルシロップを作る時点でだいたい1/20(元の糖度にもよります)に煮詰めないといけないのですが、そこはスライムがやってたのですかね? メイプルシロップは薄いと発酵し、濃いと結晶化するので、…
更新ありがとうございます。 理織ちゃん、あいかわらず残念大賢者様やな…… Σヽ(゜◇゜;) 食べる前に『複写』で増やしときなはれやっ! 理結さん「全部食べた後で『あーー、なくなったーー』って悶え…
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