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8歳になりました

2年生になりました。

クラスは持ち上がりだから、みんな一緒だよ。

去年やらかしたおバカさん達が、転校していったくらいかな?

「あれ?リオは8歳になったのに、ギルドに登録いかないのか?」

理人にそんな風に話しかけられた。

「6月の嵐の誕生日にみんなで登録行くことにしたよ」

「あいつが誕生日1番遅かったからな」

シュウがそう言うと、理人はクビを傾げて、

「秋が1番遅いんじゃないのか?」

私もそう思ってた。

「あっ、俺の誕生日は5月なんで」

「はっ!?秋生まれじゃねぇの?」

やっぱりそう思うよね。

「違うんですよ、俺の名字、海棠じゃないですか。秋海棠って花があるから、海棠だから秋でいいだろうって、脳筋の両親がつけました。季節ガン無視ですよ。秋海棠自体、秋の花らしいですけどね」

この間と同じような説明してるね。

「そうなのか。なんとも…って感じだな」

はははって、乾いた笑いも出ちゃうよね。

「あっ、りひにい質問」

「んっ?なんだ?」

「ギルドに登録したら、ギルドカードにどこまで表示される?」

「名前と職業とレベルくらいかな」

魔力とかスキルとか出ないのはいーけど、えっと…それでもだいぶヤバくない?

「ダンジョンマスターとかも出ちゃう?」

「「あっ!!!」」

言われて気づきましたって?

そもそも大賢者とかは?

レベルもまずくない?

リオールの大賢者のレベル100,000とかなんだけど?

いや、私のレベルだって63とかあんのよ?

8歳のステータスにはおかしいわよね?

「りお、職業4つあるんだけど大丈夫?隠せる?」

そもそも職業4つとかおかしいのよね。

「大丈夫じゃない気がするな?秋も2つ出る可能性あるしな」

「りひにい、普通の8歳のレベルはどのくらい?」

「1とか2とかだな」

えっ!?

1とか2とかそんななの!?

「えっ?俺この間9になったんだけど?ダンジョンマスターの方も7になった」

「あー?ダンジョンマスターにもレベルあんのか!?リオは?」

「りおはサブマスターもマスターもなんでかレベルない」

「でも大賢者はあるよな?」

あーシュウ、それ聞いちゃう?

「リオールのレベルそのまま引き継いでるんだよねぇ…」

苦笑ってみると、理人に聞かれた。

「ちなみにどのくらいだ?」

きいちゃうの?

「…じゅうまん」

「「はっ!?10万!?」」

「そんな桁違いのレベルになるのか!?」

桁違い…確かに桁違うよね…

「だって経験値100倍とかだったし魔法使いまくりだったし、魔物討伐しまくってたから」

あーって、何よ。

「あれ?でも俺たちも経験値100倍取ってるよ?」

「たぶん、魔物討伐したら一気にあがるんじゃない?訓練とかでも経験値は貯まってるはずだし」

「試しにスライムとか倒してみるか?いや待て、やるなら父さんとか理芳さんに言ってからの方がいいな」


「リオたちが6月の嵐の誕生日にみんなでギルドに登録しに行く予定らしいんだけど、問題っつうか不明なんだけど、リオと秋は職業ダンジョンマスターとか表示されたりするか?」

「「「あっ!」」」

やっぱりみんな気づいてなかった。

「しかもリオなんか4つ出る可能性があんだけど、あとレベルも普通の8歳児とはかけ離れてる」

「ギルドカードに魔力とか表示されないから、大丈夫かと思ってわ」

魔力総量出ちゃったらやばいわよね。

ってか、表示される?

魔力総量の桁おかしいけど。

まだ増やしてる最中だしね、私もシュウも。

連理の言葉に、

「だね、すっかり職業のこと頭から抜けてたよ」

と、理も続く。

「ギルドカードって登録の時に誰かに見られる?」

聞いてみる。

フェリーラザみたいに、自分しか見られないなら問題ないかと思ったんだけど。

「登録担当には見られるな」

そうか、見れちゃう人いるのか。

「守秘義務あるよね?」

「あるけど、ダンジョンマスターとか表示されたら叫ぶと思うぞ?出なくてもレベルがおかしいだろ?」

理人が叫ぶと断言するし。

「秋はレベルいくつなんだ?」

理芳がシュウに確認する。

「俺は魔法剣士が9でダンジョンマスターが7」

「ダンジョンマスターにもレベルあんのか!?」

あれ?言ってないんだっけ?みんな驚くけど。

「理織は?」

なんで、嫌そうな顔してるの?

聞きたくなさそうに聞かないでくれるかしら?

「…大賢者10万」

「「「はっ!?!?」」」

「10万レベル!?」

「魔導錬金術師は?」

こっちも言いたくないんですけど?

しかたないか。

「…63」

「はっ!?63だぁ!?」

「僕と変わらないじゃないか」

理がガックリしている。

「理織、説明とかできるかしら?」

なんの?

えっ?説明?レベルの上がった理由?

「うーん?早いうちに経験値100倍取ってたのと、ずっとレベル0で、創造魔法使っても、魔力操作とか使ってもレベル上がらなくて、たまたまママの化粧水作る時に錬金したら、一気に38まで上がって、そのあとしばらくまた上がらなくて、錬金しないと上がらないのかと思って、銅のインゴット試しに錬金でつくってみたら、46まであがった。8歳児はこれ以上はマズイかなと思ってそれから錬金してなかったんだけど、うっかりかりんちゃんの婚約指輪のミスリルとアオイロカネの合金作るのに錬金しちゃって、63になった」

これ以上って言うか、すでに手遅れな感じはとてもしてますけども。

「38の時点で、気づいて欲しかったかな」

あーやっぱり?ごめんね?

「他のチビたちは、どうなんだ?職業はひとつだろうけど、レベルは?」

「私は聞いてないからわからない」

だって聞いたら、言わなきゃダメじゃないのよね?

言えないからきけないわよ。

「俺も知らない」

だよねぇ。

「あーこの流れからだとダメかもだけど、実験で秋にスライム倒してもらったら、レベルがガッツリ上がるんじゃないかと思って、試していいか聞こうと思ってたんだけど」

理人が、モゴモゴ言ってる。

「おーやってみろ」

って、理芳からオッケーが出ちゃったよ?

「えっ!?いーの?」

「もし、レベルが上がるなら理織だけがおかしなレベルで目立たなくなるだろ。秋がやって上がったら他のチビたちにもやらせてみろ。みんなでおかしなレベルだったら、神凪の秘密だってことにしとけば、いーだろ?」

あー私だけ突出してるからおかしいのか。

みんなで揃って、突出してれば横並びでおかしくないと?

いや、おかしいのはおかしいのか?

「今から神凪ダンジョン行ってスライム倒してこい。いや待て、一緒に行く」

シュウは、いつも素振りで使っている木刀でスライムを一撃で倒して、レベルを41まであげた。

1匹でレベルが32もあがるなんて…

経験値100倍で溜め込んでた?

でも、小出しにはレベルあがってたんだよね、シュウってさ。

まさかスライム1匹分なの?

えぇ!?ホントに!?


翌日、他のみんなと話をしたら輝理と煌理は経験値100倍をもっているがレベルは5らしい。

蘭と嵐は経験値50倍でレベルが蘭は3、嵐は4らしい。

2人に100倍に上げられるか聞いたら、いけるみたいなのであげてもらった。

放課後に理人の付き添いで、神凪ダンジョンへ向かいスライムを1匹ずつ倒してもらった。

人によって上り方の幅は違ったけれど、輝理と煌理はレベル29へ。

蘭は21へ、嵐は34へとレベルアップした。

職業レベルが上がると、魔力量もスキルポイントも上がりやすくなる。

とりあえず6人は、おかしなレベル持ちになった。

神凪関係者以外には内緒だよと一応口止めした。

わかったーって言ってたけど、大丈夫かな?

理人が理芳に結果を報告してくれたので、ギルド登録時には、その前に登録担当者に根回ししておいてくれるらしい。

レベルはそれで問題なくなった?けど、職業はどうなのかな?

ダンジョンマスターの話は、輝理と煌理は聞いてるかもしれないけど、蘭と嵐にはまだ話していない。

この辺もどうするか相談かな。

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