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魔力の操作と制御〜秋

強くなりたい。

そのために何をしたらいいのか。

俺の職業は、魔法剣士だ。

剣に魔法を流して斬撃を飛ばしたりできる、らしい。

魔法剣士の先輩である、琉樹(りゅうき)さんと理律(りりつ)さんが色々教えてくれる。

でもまずは剣の扱い方と魔力の扱い方を覚えろと言われた。

剣は素振りから始めている。

魔力の方は、循環だけは続けているが、それ以外にどうしたらいいか…

そんなときに、ソーとセイがサポートしてくれることになった。

この間リオリの秘密を聞いたときに、理人さんからスキルの人格化の話を聞いて、俺にもいてくれたらいいなと思ったら、ソーとセイが人格化してくれた。

魔力操作のソー。

魔力制御のセイ。

2人の指導の元、魔力の扱い方を練習?訓練?している。

今まで繰り返し続けていた循環も、操作と制御ができる様になってくると、雑に循環していたことに気がついた。

丁寧に循環させることができる様になると、循環のスピードがあがった。

「シュウ、もっと身体の隅々まで魔力を行き渡らせなさい。手の爪の先、足の爪の先、髪の毛一本一本。細胞のひとつひとつまで」

ソーが課題を設定する。

「細胞って?」

「シュウをカタチ作っている小さな小さなものです。それが集まってシュウと言う人間になっているのです」

よくわかんないな…

難しい、よな?

そのうち学校で習うのかな?

「シュウ、今日は細い髪の毛よりも細い魔力で、循環させなさい」

セイも課題を設定する。

つまり細い細い魔力を身体の隅々まで流して循環させると?

ソーとセイは、頷く。

意識して流す魔力を細くする。

まだ意識しないとできない魔力量のコントロール。

それはまだ魔力の実を食べて増やしている弊害だと言われた。

弊害?って何?

悪影響だと言われた。

魔力総量の増え方が、毎日【億】とか【兆】とかで増えてるかららしい。

俺自身はいまいちわかってなかったけど、俺が少し魔力を使ってると思っても、普通の人の何百倍もの魔力を使ってるんだって。

だから、魔力操作と魔力制御が出来ないと、そこにいるだけで他人を威圧することになるらしい。

それは困る。

俺がいるだけで、気絶されるのは困るしな。

でも、ギィルに魔力渡すには、魔力量が必要だしな。

ギィルが魔力総量が那由他(なゆた)くらいまであれば大丈夫であろうって言ってたけど、那由他ってどのくらい?

10の60乗?そう言われてもわからないけどな。

とりあえずたくさんってことだな?

なら、やっぱり魔力操作と魔力制御はちゃんと習得しないとダメなんだな。

ソーとセイは、リオリを見習えって。

リオリはまったく魔力がもれてないんだって。

さすが300年大賢者名乗ってただけはあるって。

リオリの前世は大賢者なんだよな。

今は魔導錬金術師なんだって。

それに大賢者とダンジョンマスターとかサブマスターも職業になってるみたいだ。

俺もダンジョンマスターが追加されたけど。

魔力循環がスムーズになってきたら、スキルポイントの増加量が増えた。

スキルポイントが増えれば、取得できるスキルが増える。

「ソー?セイ?魔法剣士に必要なスキルって何かな?」

「そうだな、魔法系なら属性魔法のカッター系があると、剣に乗せて飛ばせるぞ」

セイが教えてくれる。

スキル一覧とかスキルツリーとかで探していると、

「あっ、カッター系で属性セットがある。属性は火、水、風、土、雷、氷みたいだ」

「それはいいな、ポイントで取得できるか?」

ソーに聞かれる。

「出来る!取得する!レベル10のMAXだな」

ぴこーん!

いつものように取得する。

「シュウは剣術スキルとかもってたか?」

「あるけど、レベル1だよ、まだ」

「なら、ポイントで上げてしまえばよいのではないか?」

ソーの言うことが正解なのはわかるんだけど、

「いや、なんか地道に練習してたらあがるのかな?とか思ってたけど、違うのかな?」

そんな思いがあった。

「上がりはするだろうが、いつになるかはわからんぞ?」

セイに肯定はされたけど、早く強くなりたいならポイントを使うべきなのは、わかった。

「そっか」

ポイント使おうかな。

「レベルが上がれば出来ることが段違いに増えるぞ」

「わかった、レベル上げる」

「後は、剣さばきや体さばきがあるといいかもしれんぞ」

スキル一覧にはないな。

「それはスキル一覧ないみたい」

「では、理織にオーブ作ってもらうのがよいか」

スイーツでオーブ作ってくれるんだっけ?

リオリらしいな。

とりあえず、剣術のレベルMAXにした。

ぴこーん!とレベルアップの音と共に剣術の人格が生まれた。

豪快な笑い声の剣術スキルの人格ケンの誕生だった。

なんで俺には、スキルの人格化が3人分?

神凪には、不思議がたくさんある。

と、改めて実感した。

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