表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者リオールは楽しみたい!  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

167/337

魔力の操作と制御〜秋

強くなりたい。


そのために何をしたらいいのか。

俺の職業は、魔法剣士だ。

剣に魔法を流して斬撃を飛ばしたりできる、らしい。


魔法剣士の先輩である、琉樹(りゅうき)さんと理律(りりつ)さんが色々教えてくれる。


でもまずは剣の扱い方と魔力の扱い方を覚えろと言われた。

剣は素振りから始めている。


魔力の方は、循環だけは続けているが、それ以外にどうしたらいいか…


そんなときに、ソーとセイがサポートしてくれることになった。


この間リオリの秘密を聞いたときに、理人(りひと)さんからスキルの人格化の話を聞いて、俺にもいてくれたらいいなと思ったら、ソーとセイが人格化してくれた。


魔力操作のソー。

魔力制御のセイ。


2人の指導の元、魔力の扱い方を練習?訓練?している。

今まで繰り返し続けていた循環も、操作と制御ができる様になってくると、雑に循環していたことに気がついた。

丁寧に循環させることができる様になると、循環のスピードがあがった。


「シュウ、もっと身体の隅々まで魔力を行き渡らせなさい。手の爪の先、足の爪の先、髪の毛一本一本。細胞のひとつひとつまで」


ソーが課題を設定する。


「細胞って?」

「シュウをカタチ作っている小さな小さなものです。それが集まってシュウと言う人間になっているのです」


よくわかんないな…

難しい、よな?

そのうち学校で習うのかな?


「シュウ、今日は細い髪の毛よりも細い魔力で、循環させなさい」


セイも課題を設定する。

つまり細い細い魔力を身体の隅々まで流して循環させると?

ソーとセイは、頷く。


意識して流す魔力を細くする。

まだ意識しないとできない魔力量のコントロール。


それはまだ魔力の実を食べて増やしている弊害だと言われた。

弊害?って何?

悪影響だと言われた。

魔力総量の増え方が、毎日【億】とか【兆】とかで増えてるかららしい。


俺自身はいまいちわかってなかったけど、俺が少し魔力を使ってると思っても、普通の人の何百倍もの魔力を使ってるんだって。

だから、魔力操作と魔力制御が出来ないと、そこにいるだけで他人を威圧することになるらしい。

それは困る。

俺がいるだけで、気絶されるのは困るしな。


でも、ギィルに魔力渡すには、魔力量が必要だしな。

ギィルが魔力総量が那由他(なゆた)くらいまであれば大丈夫であろうって言ってたけど、那由他ってどのくらい?

10の60乗?そう言われてもわからないけどな。

とりあえずたくさんってことだな?


なら、やっぱり魔力操作と魔力制御はちゃんと習得しないとダメなんだな。

ソーとセイは、リオリを見習えって。

リオリはまったく魔力がもれてないんだって。

さすが300年大賢者名乗ってただけはあるって。

リオリの前世は大賢者なんだよな。

今は魔導錬金術師なんだって。

それに大賢者とダンジョンマスターとかサブマスターも職業になってるみたいだ。


俺もダンジョンマスターが追加されたけど。

魔力循環がスムーズになってきたら、スキルポイントの増加量が増えた。

スキルポイントが増えれば、取得できるスキルが増える。


「ソー?セイ?魔法剣士に必要なスキルって何かな?」

「そうだな、魔法系なら属性魔法のカッター系があると、剣に乗せて飛ばせるぞ」


セイが教えてくれる。

スキル一覧とかスキルツリーとかで探していると、


「あっ、カッター系で属性セットがある。属性は火、水、風、土、雷、氷みたいだ」

「それはいいな、ポイントで取得できるか?」


ソーに聞かれる。


「出来る!取得する!レベル10のMAXだな」


ぴこーん!


いつものように取得する。


「シュウは剣術スキルとかもってたか?」

「あるけど、レベル1だよ、まだ」

「なら、ポイントで上げてしまえばよいのではないか?」


ソーの言うことが正解なのはわかるんだけど、


「いや、なんか地道に練習してたらあがるのかな?とか思ってたけど、違うのかな?」


そんな思いがあった。


「上がりはするだろうが、いつになるかはわからんぞ?」


セイに肯定はされたけど、早く強くなりたいならポイントを使うべきなのは、わかった。


「そっか」


ポイント使おうかな。


「レベルが上がれば出来ることが段違いに増えるぞ」

「わかった、レベル上げる」

「後は、剣さばきや体さばきがあるといいかもしれんぞ」


スキル一覧にはないな。


「それはスキル一覧ないみたい」

「では、理織にオーブ作ってもらうのがよいか」


スイーツでオーブ作ってくれるんだっけ?

リオリらしいな。

とりあえず、剣術のレベルMAXにした。


ぴこーん!


と、レベルアップの音と共に剣術の人格が生まれた。


豪快な笑い声の剣術スキルの人格ケンの誕生だった。

なんで俺には、スキルの人格化が3人分?


神凪には、不思議がたくさんある。


と、改めて実感した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ある意味多重人格の正しい使い方なのか?
「ソー?セイ?魔法剣士に必要なスキルって何かな?」 ソー、セイって来たからてっきりジーかと思ったらケンだった。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ