表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者リオールは楽しみたい!  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

163/329

秘密3〜アレド

リアクション700突破です。

ありがとうございます。

「理織様が異世界からの転生者だと言うことは、ご存知なのですよね?」


連理(れんり)様たちが頷く。

(しゅう)様は黙ってそこにいる。

私は、リオール様について話すことにした。



リオール様がいた世界はフェリーラザといい、パルナティ王国と言う国でお生まれになりました。

パルナティ王国は、国民のほとんどが金の髪に薄い緑色か薄い水色の瞳の人たちでした。


ただリオール様は、黒髪に紫の瞳で、お生まれになりました。

その容姿は目立ち、周りから魔女だと迫害され、気の弱いご両親は周りからの迫害や誹謗中傷、嫌がらせに耐えられずにリオール様を孤児院に置き去りになさいました。


孤児院でもリオール様は遠巻きにされ、いつもお一人でした。

識字率の低いフェリーラザでしたが、リオール様は独学で文字の読み書きを修得なされました。

魔力量が多かったため、さらに魔法の本を読み独学で魔法を使えるようになりました。


たまたま慰問に来ていたパルナティ王国の第一王子の護衛でもある魔術師に才能を見出され、孤児院から王宮の魔術師団の見習いとして入られました。


王子は拾ってきたリオール様を気にかけてくださいましたし、リオール様も多少は王子のために何かしてあげてもいいと、思っていました。

これは借りを返す的な意味で、恋愛云々では全くなかったことはお伝えしておきます。



リオール様そこで、視線を逸らさないでください?



その王子が王となり、リオール様は魔物討伐などで王となった王子に借りを返してらっしゃいました。

パルナティ王国と近隣の国々の中央に、魔の森と言う強い魔物の生息する森がありました。

そこの魔物たちは、国の騎士団などでは対応できない強さの魔物でした。


リオール様にとっては、そこまでの強さの魔物ではなかったのですが。


リオール様は魔の森に居を構えて、森全体に結界を張り、魔物が外の国に行かないようにしたのでございます。

そこまですれば、借りなどとっくに返し終わっているのですが、リオール様はその王子が亡くなる時に、もう少し国を守って欲しいとお願いされ、惰性で魔の森で暮らしていました。

その王子の孫の孫の孫あたりまでです。


結界を張り続け、魔物を狩り続けていたのです。

王子の孫の孫の孫が何を勘違いしたのか、リオール様の討伐を掲げました。

素材や研究資料を提出すれば命だけは助けてやろうなどと言う、あんぽんたんな手紙をよこしたのでございます。



「そいつばっかじゃねぇーの?」


理人様の言葉に私は深く頷きたいです。


ですよね?そう思いますよね?


まぁリオール様がブチ切れるのは当たり前なのですよ。

300年近く守っていた国から討伐すると言われたのですから。


そこからはリオール様の決断は早かったです。

どこかに逃げても追手が来たら面倒くさい。

なら、あのアホたちがいない時代に転生しよう。

リオール様がいなくなれば、魔の森の結界も消滅しますし、魔物も外に出ていくでしょう。

それで、どこかの国や、世界が滅んでも関係ないとばかりに、転生の魔法陣作り上げて、屋敷のものはすべてインベントリに収納して、サクッと転生したのでございます。


いざ転生してみたら、どうも世界が違うようでございましたし、リオール様はいつまで経っても覚醒して下さらず…


3歳の時に覚醒してくださって、ホントに良かったと、リオール様に泣きつきましたら、ドン引きされました。

3歳で覚醒するように魔法陣に設定したというのです。

聞いてないと抗議すると、言ってなかった?ごめんね?と軽く流されました。

あまりのことに、膝から崩れ落ちそうになりました。

身体はありませんけれども…


「うわーリオールとリオは同一人物だ。間違いない」

「リナもそう思う」

「リノもそうとしか思えないかな」


皆様の共感を得られて何よりでございます。


「リオールは、ずっと1人でいたのかしら?」


一時期、おひとりだけお弟子さんがいらっしゃいましたが、魔法を使えるようになったら、さっさと出ていってしまったので、それからは弟子を取ることもしませんでしたね。


「どれだけ、ぼっち拗らせてるんだ?リオ?」

「ぼっちじゃないもん」

「確かに今はぼっちじゃねぇな?俺たちもいるし、秋もいるもんな」

「だからね、隠し事はしなくていいのよ?まだなにか隠してるでしょ?」


リオール様、この際だからばらしちゃいましょう?


「わかったわよぉ」

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ